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EXの原点 WM-EX70 (ウォークマン紹介#3)


今回は初期EXのベーシックモデル、WM-EX70です。


省電力化が進んでいない頃のウォークマンなら音がいいんじゃないかと期待して買った機種です。最初聞いた感じでは微妙でしたが今聴くとなかなか良い感じなので結構使ってます。

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入手した時は埃まみれでハズレ引いたかな…と思いました
ピカピカ!

中身のお話

進化に進化を重ねたウォークマン、ついに型番にもEXが!    なのになぜか目立たない感じがするEX70…
ですが、伊達に型番が変わったわけではありません。中身の変わり方はすごいです。

以降のSONY薄型機メカの基本を作った記念碑的モデルと言えるかもしれません。

画期的な小ささを実現した701Cからのメカを経てさらに薄くなりました。
このおかげか、701C系の機種よりも全体的に余裕ある作りになった気がします。(今までより凝縮感がなくなってちょっと寂しい…)

機構はソレノイドとギアを使ってモードを切り替えている普通のメカです。切り替えとリール駆動はキャプスタンから取ってますね。

整った隙のないデザイン

あまり目立つデザインではないかもしれませんがきちんと作ってあります。
角が丸くなってきた90年代のデザイン。
でも四角の窓から80年代の直線基調の名残りを感じたり。

塗装の質感もなかなか。



操作系

操作スイッチ周りの形状がめちゃめちゃ良い!!
握ったときに自然と再生ボタンに指が収まってしっくりきます。
こういうところにSONYのデザインの優秀さが見えますね。

なぜか悪しき(?)9極プラグが採用されていません。ちょっと嬉しい
スイッチやバッテリーランプが混雑気味に配置されてるのが良いのです。

ガム電池の蓋まできっちりデザインされてるの、良い意味でおかしい

裏面

裏面の造形が一番好きだったりします。
多少サイズを犠牲にしてでもわざわざ作ってある曲面がいいです。

必要なのか何なのかよく分からない電池のことも、こう書かれると何故かカッコいいですね。

この頃はまだまだ全部本体で設定がいじれるのも便利です(ジャンクで買うとだいたいリモコンが無い(でも有ってもマイクロプラグだから使わない))

分解の注意点

基本的には普通の薄型ウォークマンと同じです。
裏面外装のオープンボタン付近にツメが付いているので忘れず丁寧に外してあげるくらいですかね…

総評

いまいち目立たない気がする機種ですが、実際に見てみると初期EXとしてかなり考えて作ってある機種なのが伝わってきます。

いろいろ苦労して修理したので多少ひいき目もあるかもしれませんが、ヘッドホンステレオとしてかなり完成度が高い機種だと思います。
カラバリもあるのでぜひ好きな色を選んで愛でてあげてください!!!

おまけ

ねことウォークマン
さらっとEXアモルファスヘッド搭載



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