見出し画像

引っ張るべきか、引っ張らざるべきか・・・

最近は迷わなくなってきたのですが、以前だったら悩んでいたお話。

もうすぐ産まれる!

出荷できない牛を搾っている横にいた分娩予定牛。 初乳がダダ漏れになっていて、どうやら破水もした様子。
「あー、もうすぐだよな〜」って様子を見ていたら、両足がニュッと出てきた。
※慣れると前足をみるとだいたい、♂♀の判定ができるようになります(-_-;)。

一応、両足にロープをかけていつでも引き出せる状態にした。

さて、ひっぱるべきかどうか?

分娩はできるだけ母牛と仔牛に任せる

産まれてきたい仔牛と、それを支える母牛の両方の呼吸が合って初めて
分娩はうまく行きます。
どちらか一方でも調子が悪いと分娩は進みません。
今回はちょっと見ているだけで、頭も出てきたので、こちらはそっと見ているだけ。
9割方頭が見えてきたところで、そ~っと引っ張ったぐらい。
スルスルッと無事産まれました。

牧場主の考え方は、人それぞれ

いまいる牧場ではこんな感じでできるだけ自然分娩させますが、他の牧場だと”必ず引っ張る”ところもあります。 牛舎の状況や分娩房の有無等もあってこちらも一概には言えない難しさがあります。

ちなみに、今日生まれたのはF1♂。

画像1

こんな感じで真っ黒です。和牛の種をホルスタインに掛け合わせて産まれる牛。1週間ぐらいしたら肥育農家さんのところへ引っ越していきます。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?