哲学を持って技術を活かす
ネットワークエンジニアに大切なものって?
僕が以前からずっと大切にしている1冊の本があります。
この本はネットワークエンジニアの役割を4つで述べています
「標準」
「つなぐ技術」
「提案する技術」
「”つながらない”を解決する技術」
この4つ。
1と2は、ネットワークエンジニアの土台・根っこ。
時代が変わっても変わらない部分。
OSI7階層や、TCP/IPなど通信プロトコルの取決め。
世界中がインターネットで自由に繋がれるのもこうした「標準」が存在しているから。また、その標準を基盤にして、”つなぐ”際に考え身につけるべきことについても述べられています。
3と4はとにかく経験が物を言う世界。顧客にとって何が一番いい選択肢なのかを必死になって考えます。また、”つながらない”トラブルが発生した時には原因調査と共に、具体的な対応を即座に取るようにしていくのですが、その時に考えるべき哲学みたいなものです。
はじめにユーザーありき
僕の根っこにこの言葉を埋め込んでくれたのがこの本。技術をどれだけ知っていてもこの根本が間違っていてはネットワークエンジニアとしてはダメなんだよ、と教えてくれました。
こういう6年前の製品へのアップデートにも対応できない、といった話もユーザーありきで考えたらもう少し何かできるんじゃないの? と思わずにはいられません。脆弱性の問題はソフトウェアには常につきまといます。
技術者は、自身の技術を活かして顧客に価値を届けられるように。そんな技術者像を具体的に描き、教えてくれています。
20年前にはまだこの本がちゃんと理解できていませんでしたが、今になってようやくしっくり来るようになった感じがします(汗)。
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