30年後のコンピュータ技術者って・・・
コンピュータ技術者はコモディティ化したか?
小学生の頃、1970年代、コンピュータ技術者=”ヲタク”の世界でした。一部のとんでもなく詳しい人達がマシン語やアセンブラを操ってリソースの少ないコンピュータを駆使してゲームやシステムを開発してた。
高校生の頃、パソコンは会社に数台あるかどうか。高校に1台あったパソコンに”一太郎”が入っていて僕は先生方よりもパソコンの前に座り続け、使いこなしていた^^;。
一太郎、今も法曹界や行政なんかでは主流だったりしますね。
大学生の頃はワープロ全盛期。何でもワープロで済ませてた気がする。
社会人になってすぐのころ、1990年代前半はまだオフコン全盛期。入社数年後に"Network化"のソフトウェアが出始めた頃。メールアドレスも上司が持ち始めてWindows95で一気に広がった。
あれから約30年。。。
コンピュータはもちろん、スマホもすっかりコモディティ化した。
でも、コンピュータ技術者はどうだろう?
確かに、プログラミングもネットワークも様々な分野でプロフェッショナルは増えた。でも、そうしたプロはIT業界の中に囲い込まれてしまっていてなかなか市井の企業の人達との間では乖離ができたままのような気がする。
資金力のある大手企業はそうした技術者を抱えた大手Sierとのやり取りを通して積極的な投資もできるけど、そうじゃない企業は・・・。
なんか、悔しい。
もっともっと、普通の企業が普通のIT技術者と一緒になって自社のビジネスを繁盛させられるような世界が目指せるはず。もう、コンピュータ技術は特別でも何でもなく、眼の前にある”当たり前”の技術基盤。
ユーザー目線でのコモディティ化が進むように
”利益の源泉”が技術力の高さであればそれでもいいのだけど、ユーザー企業が利益を挙げてナンボの業務系の仕事であれば、やはり、自社でビジネスを考えてすぐシステム構築できる方がトライ&エラーで何度もやり直せるので動きも早くなるよね。
でも、そうした動きに付き合ってくれるシステム開発会社ってまだまだ少ないしどうしても受託型が一般的。これだとシステム構築リスクをユーザー企業が全面的に背負うことになるので、結果的にITを生かしたいわゆるDXみたいな取り組みは難しい。
Sierの立場から言えば受託型にしておかないと商売にしづらいってのも分かるんだけど、どこかで考え方を切り替えないと。ね。
30年後には、ITの技術者がどんな小さな企業でも1人か2人は詳しいメンバーがいて、社内のシステム構築・運用はできるようになる。また、横のつながりも増えていて、Githubみたいな仕組みがもっと一般的になって経験や知識の共有かも進んでくると、社内IT技術者の陥りがちな閉塞感からも開放される。
そんな世界が来るといいなあ、とぼんやりと考えた朝。
そんなことに来年取り組めるといいかな。
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