丸暗記も時には役に立つ。
4月から担当してきた専門学校の前期授業が無事終了。
授業の中で余計な事も沢山話すのが僕の流儀(笑)。
教科書の内容だけって楽しくないし、何より、その技術の裏で消えていったストーリーや仕組みを知っておいた方が頭に残る。
インターネット通信の仕組みはシンプルで性善説に基づく
昔は苦手だったネットワーク技術が大好物になった僕が一番最初に叩き込まれて思い知ったのは”TCP/IP"と”OSI7階層”がとてもよく考えられた素晴らしい仕組みだということ。
”ネットワーク”という全体で見ようとすると大きすぎて訳がわからなくなるけど、階層別に考えていくと考え方や役割が非常にシンプルになる。
また、性善説で動いているので、不必要な機能は可能な限り削ぎ落とされている。
障害発生時にも階層別に見ていくと原因にたどり着きやすい。
丸暗記もたまにはいいんです。
「これ、丸暗記してください」といって配布したのは下の図
学生達にややこしい説明は一切せず、教えたのは覚え方のみ。
その後、授業の途中でいきなり質問したりして、なんせ記憶にこびりつくようにして話をした。
機器名はなぜか下からなんだけど、理由は僕も知らん(笑)。
それで覚えちゃってるので。
言葉を丸暗記しておけば、そこから詳細を学んで行った時にもスッと記憶に定着させることができるはず。
”アプセトネデブ”って呪文はおそらく、ネットワーク技術者なら1万回以上は唱えてる(笑)。
作ってくれた誰かへの敬意とともに
どんなネットワーク技術もどこかの誰かが一生懸命に考えて作った仕組み。
新しい技術ほど難しくて複雑だけども、その根底にあるOSIやTCP/IPの話は非常にシンプル。こんな仕組みを作り上げてくれた先人に感謝しながら、きっとまた来年の学生達にも丸暗記を推奨していることでしょう(笑)。
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