ビジネスはアナログでできている事を痛感
ここ最近、仕事の依頼を受けてShopifyをあれこれと触ってる
システム仕様をなんでこっちが考えなきゃならんのか
基本的にこうしたクラウド型のシステムは、”器”です。Shopifyに限らず。
自社のビジネスモデルや送料設定の仕組みなど、ある程度はパッケージの中に含まれていますが、”最大公約数”を元にして考えているのでどうしても抜け落ちる部分が出る。
今回、僕が困ってるのは誰もが鬼門と思ってる送料設定。
たった2つの条件を設定するだけ。
商品パターン1 500円
商品パターン2 100円
それぞれのパターンの商品だけであれば、該当の料金で計算される。
ただ、両方の商品がある場合には、パターン1の500円だけ貰えばOK。
なのに、パターン1+パターン2で買い物しようとすると
500+100=600
で600円の送料がかかるとおっしゃる。
”ちがうやん!!”って何度奏上しても足し算する。
もちろん、自分でスクリプトを組んでしまえばいいんだけど、それって
手離れできなくなることを意味するのでやりたくない。
パラメータという名の小道具
可能な限り、用意された仕組みをうまく使いたいのだけど、どうやら”重量”をパラメータとしてうまく使えばいいというのは分かってきたので該当商品の中をあれこれと設定してみるが、ここでふと、
「なんで、俺がShopifyの仕様に合わせた動きをせなならんのだ?」
とふつふつと怒りが湧いてきた(笑)。
もちろん、これだけの仕組みを1から作るのは相当大変で、それを月額33ドルっぽっちで使えることはありがたい。
ありがたいんだけど、商売上の微細な事ってどうしてもでてくるはずで、特に小さな商いをやってる所だと大手みたいに”送料無料”なんて大盤振る舞いはできないから、必然的にやることが細かくなる。
ネットを見るといろいろと情報が上がっているけど、最終的に合わせる部分ではこちらのやりたい事と合致した条件が見当たらない。
基本的な話なので、仕組みを作る側の考慮漏れとも言えるんだけどなあ。。。
”仕組み”に大きく欠けている、”運用への考慮”
実際に触ってみると分かるのだけど、”テスト環境を作って動かしてみてから本番に反映する”というシステム屋からすれば基本的な事が、Shopifyの中では全くない。 ”下書き”と”公開”の違いだけはあるけど、料金設定やページのリニューアルをかける為の下書きや仮サイトといった仕組みがないので、修正をかけるといきなり本番に反映される。
もちろん、上位プランになるとそうした仕組みも用意されているのかも知れないが、下々の者には与えられないのだろうか・・(泣)。
ビジネスは人が成す。アナログ感を忘れないように
”システムに業務を合わせてください”
この言葉を若い頃の僕はどれだけ当たり前と思っていただろう。今となっては稚拙すぎて腹が立つんだけど(笑)。
業務ありき・商売ありきで考えたら小さな事にこそ商売の肝が宿っていたりするので、そこもシステムに合わせてしまえというのは無謀だし強みを潰してしまいかねない話。
小さな商いはもうオンラインを使うのであれば、自分達で何でもできる状態を作ってしまうか、それがコスト的に合わないのであれば、商売の仕組みをシステム側に合わせざるを得ない。 でも、それは規模感に合わせて考えたい。
”自分でやるのが大好き”な方はこの範疇にありません。なんでも自分で作っちゃっていいと思います。
事細かに自分好み・お客さんの都合に徹底的に合わせて作り込める
どれだけネットショップの仕組みが優秀で素晴らしいものであっても、どこかでアナログな商いの根っこは忘れずにいたい。
そんな風に考えつつもしばらくはShopifyとにらめっこです。
もうちょっと触れば全体像も見えてくるだそうし、そしたらまた考え方も変わるかも知れないし、変わらないかも知れない
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?