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【感想】NHK大河ドラマ『どうする家康』第25回「はるかに遠い夢」

2023年7月2日(日)20時『どうする家康』第25回「はるかに遠い夢」を視聴しました。

<始まる前に>
まさかのファンタジスタ瀬名の壮大な夢が描かれた前回でしたが、その決着シーンが見られそうです。
新説なのでおもいっきり意外性を出していただきたいところです。

<NHKのあらすじ>
武田勝頼(前田郷敦)の手で暴かれた、瀬名(有村架純)と信康(細田佳央太)の計画。
それはやがて信長(岡田准一)の知るところとなる。
2人の始末をつけなければ織田と戦になる。
それでも家康(松本潤)は信長の目をあざむき、妻子を逃がそうと決意する。
一方、瀬名は五徳(久保史緒里)に、姑は悪女だと訴える手紙を信長に宛てて書かせ、全ての責任を負おうとする。
岡崎城を出た信康もまた、逃げ延びることを良しとせずーー。

■プロローグ

●天正7年(1579年)・夏
武田勝頼によって世に暴露された築山殿の謀略に直面し、佐久間信盛(立川談春)の虚説だろうという説明に、家康は信長に頭を下げながら、信長はお前が自分で決めろと言い去っていきました。
処分が決まるまで安土に留め置かれることになりました。

---曲---
稲本響

■岡崎城下・築山

腹を切るという信康に、家康は信長と手を切ると言います。
瀬名は五徳に親子の悪行を信長に書くように指示します。
五徳は反発、志をともにした仲間だと。
瀬名は家康に、なんなりとご処断くださいと頭を下げました。
家康の考えは、瀬名と信康には責めを負ってもらうが、そういうことにし信長を欺く、というものでした。

●近江・安土城
酒井忠次は、信長の目前で家康の書状を読み上げ、自害させるというものでした。
信康と瀬名には、似ているものにすり替え、本人は名を変え別人として生活してもらうことになりました。

■最後の別れ

於大の方(松嶋菜々子)、久松長家(リリー・フランキー)、今川氏真(溝端淳平)と糸(志田未来)に、瀬名は最後の別れをしました。
信康は自身の考えで堀江城に行き、別人として逃げることに失敗したと服部半蔵から報告がありました。
家康はもう一度、大久保忠世に命じて逃がせと命じました。

(感想)
ここで、まさかのすり替え、生存説か?

●佐鳴湖
瀬名は石川数正(松重豊)と大鼠(松本まりか)と一緒に佐鳴湖に行きました。
瀬名は富塚にまもなく到着すると報告がありました。
瀬名は同伴者の鳥居元忠(音尾琢真)に、信康は逃げたのかと問いますが、瀬名の身代わりの女性を逃しました。
瀬名は自ら短刀を持ち出し、鳥居元忠や大鼠に介錯を依頼します。
そこに船に乗って家康が現れました。

■信康の最期

大久保忠世は力づくでも逃がそうとしますが、瀬名は無事逃げたという服部半蔵の話しを嘘だと見抜きました。瀬名が自害したのだということを知った信康は、平岩親吉(岡部 大)の短刀を奪い取り、腹を斬りました。
徳川を守ったんだ
服部半蔵が介錯し首を刎ねました。


(感想)
信康の最期が描かれましたね。
悲劇の嫡男、可愛そうです。

■家康

信康自害という知らせを受けて家康は倒れてしまいました。
悲しみに暮れる於大の方、久松長家、今川氏真・糸。
千代から武田勝頼、穴山信君(田辺誠一)にも伝えられました。
千代は何も語らずその場を去りました。
「人でなしじゃな、家康は」(武田勝頼)

●佐久間信盛
佐久間信盛は織田と徳川の結びつきが強固になるので良かったといいますが、信長は二度と顔を見せるなと佐久間に言い放ちました。


(感想)
冷静に激怒する信長を見ると、佐久間信盛の嘘・失策からはじまったということを見抜いていたということなのかな。

■瀬名の最期

瀬名に家康は死んではならない生きてくれと懇願しますが、瀬名はそれはできないと答えます。
「私達は死なねばなりません。信康には生きてほしいが、よしとしないでしょう」(瀬名)
守らせてくれ、という家康にあなたが守るのは国でしょうと答えます。
「全てを背負わせてくださいませ」(瀬名)
「悪辣な妻と語り継ぐぞ」(家康)
船で去る家康。


(感想)
感動的な最期の別れでした。
感動的であればあるほど、真実味がありませんが。
そもそも、なぜ別居していたのか、永遠の謎。
なぜ家康と同居しないのか、やっぱり不自然です。
そして、泣き虫家康が復活した!??
さすがに若造の頃の家康とは違うだろうという感想しかありません。

●思い出とともに
やっぱり違うという家康は船を降り戻ろうとします。
瀬名は首を自ら斬りました。
大鼠が最期の介錯をしました。
それを見て、家康は大泣きしています。


(感想)
大泣きする家康、ふーん。。。
もう少し冷静に描くかと思った。

----つづく----

次回はどうする家康 第26回「ぶらり富士遊覧」7月2日放送です。

■感想

この頃、瀬名37歳、家康は36歳、信康は20歳。
そして名前ですが、松平信康です。岡崎三郎と呼ばれたことはありますが、徳川と呼ばれたことはありません。
家康は、永禄9年(1566年)頃には徳川に改姓しています。
ここに真実が隠されているように思われます。
そして、第二代・秀忠は天正7年(1579年)に生まれています。
ちなみに、養子に出される秀康は天正2年(1574年)に生まれています。
築山殿と家康は一緒に住んでいません。
悪女かどうかは主観なので分かりませんが、一緒に住まないというのはどうみてもおかしい。
もちろん、新説として番組のように描かれるのは否定できません。
しかし、事実を積み重ねていくと、この新説を肯定することは難しいですね。
これだけ資料が出てこないところを見ると、家康によって消されたといってもいいでしょう。
家康にとって不都合な真実が隠されたということだけは間違いなさそうです。


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