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【実況と感想】渋沢栄一 NHK大河『青天を衝け』24回「パリの御一新」

2021年8月15日(日)20時放送、NHK大河ドラマ『青天を衝け』24回「パリの御一新」を視聴しました。
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オリンピック明け1か月ぶりの「晴天を衝け」再開です。
オリンピックといえば、私の好きなサッカー、残念でした。
メキシコ以来のメダル獲得ならず。
一方、野球は韓国、アメリカを破り金メダル獲得!
さて、大河再開ですが、なかなか、通常モードに切り替えるのが大変です。

■プロローグ
これまでの晴天を衝けを復習

■餅をつく尾高惇忠一家
杉浦愛蔵が栄一の実家を訪ねてきました。
パリから文とフォトグラフ(民部公子)を渡す愛蔵。
栄一のフォトグラフをチラ見して見るのをやめる千代。
断髪して洋装した姿が大和魂を失ったのではないかと不安です。

■パリでは
そして、1868年昭武一行は新年の乾杯をします。
エラールが御用状を手にやってきて栗本鋤雲が読みます。
上様(慶喜)が政事を朝廷に返上したそうです。

ーー曲ーー
クレジットに徳川家康の名前がありませんでした。
今日は出番がないようです。残念

■パリ:証券取引所
篤太夫「月5千ドルの江戸からの送金が頼りか」
エラール「手元にお金はありますか?」
大きな建物、証券取引所にやってきました。
取引所では、国債や社債という債券を買うのです。
フランス政府に短期間に貸し付け、利子が付きその時の相場で売ることができます。
社債の場合、会社はその借りた金で事業をします。

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旧パリ証券取引所のパレ・ブロンニャール Wikipedia

■2月のパリ
御用状が届きました。
大坂には公儀の兵が集結しているようです。
篤太夫あての文も送られてきました。
江戸で暮らす平九郎からです。
そこには尾高惇忠からこう書かれていました。
”長七郎が牢を出ますが、今までの元気がありません。なにかできぬか考えています”

母からは、”父は信州に商売にでかけ、千代も頼もしく、私も息災です。
時には好きなお酒でも飲んで気を晴らしご自愛ください”
千代からの手紙もあります。
”お前様は以前と変わってしまいあまりに浅ましく、異国になじまねばならぬとはいえ心苦しく、以前の勇ましいお姿に改めてください”
手厳しい文章です。

■3月のパリ
京都大坂の間で戦があったとのことです。
上様は天使様のお側の悪者を成敗するため上京を決められた。
薩摩の兵が砲弾をうち、全軍が敗走し枚方守口まで撤退。
上様が船で大阪をたち、江戸に戻られた。
朝敵の名を上様に出し、討伐の司令が発せられました。

民部公子には慶喜直々の文が届きました。

昭武「どうすればよいのかわからぬ」
篤太夫「文にてお諌めになってはいかがでしょうか。なぜ最後まで戦わなかったのか。東照大権現様になんと申し上げられるおつもりか」
怒りに満ちた篤太夫でした。

■4月のパリ
栗本鋤雲たちは一足先に日本に戻ることになりました。
「医者はだれであろうが正しい治療をするのみ。ここで学んだ気がする」

成一郎からの文が届きました。
”薩摩長州の勢いが強く、上野寛永寺で生きるか死ぬかの瀬戸際。尊王の大義に背いたことはない。挽回の時が来る。俺の思いはそれのみだ”

篤太夫は、各国の留学生が無事帰国できるようなんとか取り計らいました。
林等留学生は、「床で寝かせるとは、ケチだ、豚扱いだ」と不満です。
そんな態度の留学生に篤太夫はブチギレます。
「お主らは今のお国元をなんと思っているのか。惨めな目に合わないように図ってやった。國のためだ。惨めな目に合わないように、ってやった。お国の名誉のためだ。今あるお金を大事に使っているのだ。
知識が得られればいいと思っておるのか。
性根の腐ったものを育てるためにわざわざ送ってきたのか。
ここで嫌ならすぐさま出ていけ!
臥薪嘗胆の心がけが合ってしかるべきであろう」

怒る篤太夫でした。

■5月の日本 武蔵国飯能
尾高惇忠、成一郎、平九郎
銃声が平九郎に命中したのか??

■パリの篤太夫と昭武
新しき政府から公文が届きました。
王政御一新につき、民部公子もご帰国せよと。

■7月
水戸の殿がお亡くなりになったそうです。
民部公子が水戸家を継ぐことが決まりました。

ロッシュが日本から戻ってきました。
「御一新など無視して学業を続けましょう」
「日本に帰ったら危ない」
昭武は「もう帰ろう。この国の方方に感謝申し上げる」

昭武「水戸へ帰るのが怖い。日本でも私のそばにいてくれぬか」
昭武の言葉に、何も言わない栄一

「エラール殿、あなたにお礼を言わねば、国債と鉄道債で600両儲けた」
「日本のお金がフランスの鉄道に役立ったのです」
「Capital Social=キャピタルソシアル」
「上下水道や鉄道もそう、志は良くても一人ではできそうもないこと。
少しずつお金を集めること一滴の水が大きな川になるのだ」

「ひとりがうれしいのではなくみんながうれしくなる。これだ!
おれが探し求めてきたのは!」
日本のために尽くします
握手する二人でした。

伊坂たちが昭武を連れて帰るため、パリに戻ってきました。

1868年8月
「インモルテルという花です(=不滅)」
「ありがとうヴィレット」
「さようなら」

日本へと帰っていきました。

--つづく--

25回「篤太遊、帰国する」

■大河ドラマ紀行
東京都台東区上野の寛永寺
根本中堂・葵の間で慶喜は謹慎しました。
上野戦争が勃発しましたが、彰義隊は壊滅。
弾痕が残る寛永寺の黒門は東京都荒川区の円通寺に移築されています。
彰義隊士の墓が円通寺に残ります。

■感想
今年の大河「晴天を衝け」は年内で終了、延長は無しとのことです。
放送開始とオリンピックで2ヶ月位、短縮されて終了ですね。
今回の見所は、留学生を叱り飛ばすところと証券取引所です。
鳥羽・伏見の戦いとか慶喜のトンズラとかは手紙での伝聞なので迫力に欠けます。
慶喜最悪の行動といわれる戦いからの「トンズラ」が描かれなかったのは、慶喜への配慮でしょうか。
それまでの慶喜の印象を覆す行動は、描きにくかったからでしょうか。
今後の放送で遁走劇が描かれるか否か、興味深いですね。
そして、証券取引所の話は、渋沢の思想形成に関わる部分です。
証券取引所を見て国債の取引と見えるか微妙ですが、資本主義のイメージを証券取引所に重ねたということでしょう。
いきなり数分で株式制度と国債制度を紹介したので、頭がいささか混乱しましたが、言いたいことは、渋沢が英国、フランス、オランダなど欧州各国を周り、経済が日本とは違い、そして発展していることに驚き、学んだことは間違いないということでしょう。

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