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【感想】NHK大河ドラマ『光る君へ』第22回「越前の出会い」

2024年6月2日(日)20時『光る君へ』第22回「越前の出会い」を視聴しました。

<NHKのあらすじ>
敦賀の松原客館に立ち寄ったまひろ(吉高由里子)と為時(岸谷五朗)は、宋人の朱(浩歌)、通事の三国(安井順平)らに迎えられる。
浜辺に出かけたまひろは、そこで佇む周明(松下洸平)と出会う。
その夜、国守を歓迎する宴が行われ、まひろは皆と楽しいひと時を過ごす。
翌日、越前国府に到着し、大野(徳井優)、源光雅(玉置孝匡)に出迎えられるが、為時は早々に激務で体調を崩してしまう。
医師として現れたのは…


■プロローグ

■長徳2年(996年)
朱仁聡と中国語で会話する為時、そして通事の三国若麻呂が日本語に訳しています。
羊にオウムがお出迎えです。
為時はなぜ帰国しないのか疑問に思い、朱は船の修理を前の国守に頼んだのにいまだに出来上がらないといいます。
為時は帰りたいものと帰りたくないものが争っていたように聞こえたと言います。
宣孝から、宋に渡ろうとした父の破天荒ぶりを聞かされたことを、まひろは為時に話しています。

---音楽---
冬野ユミ

---テーマピアノ演奏---
反田恭平

■松原客館

三国は宋人は戦を嫌う、下人として彼の国に行っていたから宋語ができるといいます。
為時が本当に商人なのか尋ねると、船の漕ぎて以外は商人だと三国は答えました。
海岸に行くまひろと乙丸(矢部太郎)、そこに周明が現れます。
まひろは積極的に会話をしようと、名前を言いますが通じないようで、砂に「周明」と字を書いて自己紹介します。
「ヂョウミン」という発音は難しいと、砂に朱仁聡と書いてどのような人かを聞こうとします。
周明は、ザイチェン(再見)といって帰っていきました。

●宴
国府に赴任する国司のために宴を催すことになりました。
まひろは宋の国の料理が出され、骨付きの羊の肉が出され、驚いています。
「食べてくれてありがとう」(朱仁聡)
「この客人の心はみな一つ、中でも貴殿の才気は最もあふるるもの、威容と名声は遠くかすみたなびく村落まで響きわたる」
為時の漢詩を、皆が素晴らしいと関心しています。
酔いが回ったまひろは周明と庭で出会い、謝謝と再見の話を始めました。

■越前国府

●ナレーション 伊東敏恵(NHKアナウンサー)
「翌日、松原客館を出た為時らは、越前国府に到着した」
源光雅と大野国勝が出迎えます。
早速、為時は船の修理について状況を問います。
船の様子を見たいというと、光雅らは宋人のことは自分たちがやっているのでといいごまかそうとします。
住居に案内されたまひろは、越前和紙に和歌を書き始めます。
「かきくもり 夕立つ波の あらければ 浮きたる舟ぞ しづ心なき」


(引用)
「空一面が暗くなり、夕立を呼ぶ波が荒いので、その波に浮いている舟は不安なことだ」(新潮日本古典集成「紫式部日記 紫式部集」より)
美術館ナビより引用
https://artexhibition.jp/topics/news/20240602-AEJ2090869/

●国府で
光雅は越前のことは自分たちに任せるようにと金銭で買収しようとします。
為時はそれを愚弄するものだとして拒否しました。
陳情の長い行列ができています。
吉野瀬川の橋が歪んでいる、田の水の取り合いで大喧嘩になっているといいます。
コメが不作のため別のものを治めてもよいかと尋ねています。
妻が狐に化かされて毎晩居なくなる
これは嫌がらせだと感じ、光雅がやっかいだと為時とまひろが話しているのを影で本人が聞いていました。
朱は、松原客館で良くしてもらっているお礼として、朝廷に品物を献上したいと言います。
為時は左大臣に文を書いてお伺い立てることになりました。
為時は、慣れない地での仕事で胃腸の具合が悪くなったようです。
薬師が呼ばれ、やってきました
薬師は周明でした。
舌を見て、脈を測る周明、針治療が始まります。
痛さで大声を出す為時、良くなったようです。

■朝廷の対応

羊とオウムが献上品でした。
実資(秋山竜次)と公任(町田啓太)が献上品を検分しています。
「不可解、不可解」(実資)

●越前
通事の三国若麻呂が殺されました。
容疑者として朱が捕まりました。
大野国勝が朱と三国の争う声を聞いたといいます。
まひろが左大臣に文を書くことになりました。


(感想)
大野国勝と源光雅の悪人ぶりがよく伝わるような演出です。
だけど、このドラマですと善悪が逆転することもあるので、目が離せません。

●道長
我が国の法で異国の人を裁けるのか
宋国に返すのがいい、殺人を見逃すのはどうかとおもう、など意見が出ます。
明法博士に調べさせたうえで、陣定で諮れと仰せになれば再度議論することになりました。
書を取る道長は、その字を見て、なにか感じ取ります。


(感想)
なんだか、書の字体を見て感じ取ったように見えたので、今後の伏線でしょうか?
今後の宋と日本とのやり取りが楽しみです。

●明子と道長
明子(瀧内公美)は、父が左大臣だったことを知らない、父が失脚しなければ兄が左大臣だったと思うこともある。
自分の決断が国の決断だと思うと、道長は悩んでいます。
敵である藤原の殿を心からお慕たいしているのが目論見違いだったといいます。

■伊周

(ナレ)
「実資に代わって今は公任が検非違使別当になっている」

公任が太宰府に向かったはずの伊周が都に戻ったらしいと道長に報告します。
伊周(三浦翔平)は母の高階貴子(板谷由夏)に会おうとしますが、公任に阻まれてしまいます。
公任は、一旦拒否しますが、最後は会ってもいいと伊周に話しました。
しかし、「御母君・高階貴子はお隠れになりました」(清少納言)
ショックで打ちひしがれる伊周でした。


(感想)
伊周さん、可哀想ですが、道長の情に助けられる姿は情けないです。

■定子の子

道長は、哀悼の挨拶をします。
定子(高畑充希)は、道長に近くに来るよう要望します。
帝の子を身ごもったと定子は打ち明け、道長にこの子を守ってほしいと嘆願します。
一条天皇(塩野瑛久)に報告した道長は、会いたいと切望する帝に、朝廷の安定を考えるようにと押し留めます。
遠くから見守ることしかできないと言うしかありませんでした。

●左大臣の答え
越前のことは越前でなんとかしろという左大臣の指示でした。
いきなり、日本語を話し出す周明、朱は通事を殺めていないと証人を連れてきました。


(感想)
日本人?それとも宋人?なかなか面白い展開になってきそうです。

----終わり----

次回は 第23回「雪の舞うころ」6月9日放送です。

■感想

敦賀の名前は、都怒我阿羅斯等(つぬがあらしと)を由来とするという説があるんですよね。
都怒我阿羅斯等は、『日本書紀』崇神天皇紀に伝わる古代朝鮮の人物で、加羅国王の息子らしいです。
加羅国は任那日本府でもあるので、古代朝鮮の人物ではないはずですが。。。
何でもかんでも隣国由来にするところは今も昔もあるようですね(笑)
額に角が生えていたので「つぬがあらしと」と言ったということが『日本書紀』に記されています。
ツルガの由来となる伝説の人物です。
敦賀は、中国や朝鮮半島から渡来人や日本由来の人びとがやって来る地域だったことは確かなようです。
紀行にも出ていた氣比神宮の境内には、摂社の角鹿神社があり、政所跡であるとし、現在は都怒我阿羅斯等が祭神となっています。

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