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【実況と感想】渋沢栄一 NHK大河『青天を衝け』27回「篤太夫、駿府で励む」

2021年9月19日(日)20時放送、NHK大河ドラマ『青天を衝け』27回「篤太夫、駿府で励む」を視聴しました。

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今年の夏は多雨な冷夏で終わりそうですね。
冷房を使って寝ることも少なかったのは良かったようなそうでもないような。
地球温暖化の影響とされる温室効果ガスとやらを減らすために「脱炭素社会」というのが既存のテレビニュースで流れるのを聞くと、笑えてきます。
二酸化炭素がこれだけ冷遇されるのは可哀想です(笑)
数年たてば忘れ去られて違うワードが登場するでしょうけど。
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■こんばんは徳川家康です
さて、明治元年も年末だ。100万人を超える人口は半分以下になった。
徳川の隠居所でもあった駿府は10万人が一気に流れてきます。
石高は元の十分の一、フリーター状態となってしまいました。

■プロローグ
勘定組頭を申し付ける。
「お受けできません」
駿府家臣平岡準と大久保一翁は命令を受け入れるよう説得します。
「先様のお計らいだ。平岡円四郎のことは存じておろう。水戸にやれば、妬まれ平岡の二の舞になる」
「某の思慮が足りず面目ない。思し召し通りに。しかし勘定組頭は辞退させていただきたい」
「百姓の矜持として、百姓か商いをして余生を送りたい」
それを聞いた慶喜「百姓の矜持?。やはりおかしな男だ」

篤太夫は、民部公子・昭武に手紙を書きます。
水戸城でそれを読む昭武
「水戸へと向かう所存でしたが駿府に残ることに」
昭武は、菊池平八郎と貞芳院に語ります。
「もはや水戸は新政府の蚊帳の外。しかし我らにもまだできることはございましょう。前を向かねば・・・」
貞芳院「そのお言葉、烈公もお喜びでございましょう」
篤太夫は駿府で新しい道を歩み始めました。

--テーマ曲--

■駿府で
学問所に職が見つかった杉浦愛蔵と話をする篤太夫、給付金を受け取る列に川村恵十郎の姿を見つけました。
篤太夫は新政府の太政官札に関心があるようです。
三野村に以前聞いたことを思い出しました。
家臣「一石一両で貸し付けたものです。70万両のうち53万両頂き・・・」
篤太夫「これはただの借金です。駿府が破綻しますぞ」
家臣「もう半分使ってしまった。28万両使い、蔵には25万両」
篤太夫「駿府にお金が入ってくる見込みはあるのか。太政官札は別会計と考えたほうがいい。25万両はこの渋沢に預けてもらいたい」
篤太夫は後ろに控える商人を前に出るように促します。
商人の金をできるだけ多く集めて新しいことを始めたい。コンパニーを作りたい。合本の商いです」
小さな金が集めれば大きな金になる。
皆の力を合わせることで可能になる。利益もでかくなる。
領内を金が周りだし、国が潤ってくる。
川村「商人とともに働けと言うのか」
「西洋では商人と武士は同じように・・・。御用金ではない。必ずお返しする」
この言葉に、商人も武士も帰ろうとします。
その後も説得を続け、「商法会所」を設立します。
「東京に行こう」

■東京 三井組事務所
三野村利左衛門に対し、「太政官札を正金に代えていただきたい」
査定する三野村「こんなもんでしょう」
三野村は言います。三井は莫大な金を新政府に貢いだ。三井と新政府は懇意がありました。新政府様につぶれてもらっては困る。
査定額を見て篤太夫は「額面より2割も安いではないか」と驚きます。
三野村「その重いの(刀)は商いをするには邪魔でしょうな。商売敵になるやもしれませんから、おお怖い」

五代才助と市場で出会います。
「その頭で彷徨かないほうが良か。荒っぽい官軍崩れが多か」
「新しい世が始まると思っていたが上が変わっても相変わらず」
五代という名前を聞いて、パリでの出来事を思い出し五代を追っかけようとする篤太夫です。
「あなたのせいで公儀は・・・」

■駿府
千代と娘が駿府にやって来ました。

武士「商人のような格好をせねばならぬのだ」
武士も商人もない。商人だからと卑屈になられては困るのだ
武士は刀を捨てそろばん勘定を、武士には矜持を持っていただきたい」
「この世は変わった、力を合わせ働くのです」
「おもろい!茶問屋・萩原四郎兵衛、矜持を持ってお使えいたします」
川村は篤太夫に、何から始めればよいか教えろと、刀を差し出します。
篤太夫「新しき商いの魁となりましょう」
商法会所は順調に利益となっていきました。

■箱館では
土方歳三は、遺品を家族に届けるよう言いつけます。
「潔く死ぬ」
成一郎に、「お主の友は生きると言ったぞ、生きて日の本の行末を見届けろ」
成一郎は逃げることを決意、お主の友は生きると言ったぞという言葉が胸に響きます。
この数日後、五稜郭が開城、すべての徳川の戦いが終わりました。

■駿府で
篤太夫は慶喜を待ちますが、今日はお会いにならぬと。

仕事をしている川村の所に篤太夫が来ました。
箱館が降伏したと、知っておるの一言
成一郎はどうなったのでしょうか
「最後まで忠義を貫いたのであれば本望であろう」
「俺は平岡様の命を守れず、命を持て余してここに来た。
皆そうだ。ただ禄が欲しくて来たのではない。
徳川のためになにかできぬかと・・・」
川村の脇に刀が置かれているのに気づく篤太夫

■築地大隈邸では
伊藤博文と大隈重信と妻の綾子、五代友厚も集まります。
フランス政府から民部公子の払戻金のことで新政府の国庫に入れようと思ったが、徳川に戻すのが筋と言い張っているものがいると。
そこには渋沢の名前があります。
駿府で商人と組んで商いをしているものがあるとか。
駿府に渋沢篤太夫というものありと書かれています。
大隈「フランスで4万両の利益を蓄えた!」
「そぎゃん男が駿府に居るとは」

--つづく--

28回「篤太夫と八百万の神」

■大河ドラマ紀行
函館市五稜郭跡
箱根奉行所
異国橋跡で別れの盃を交わします。
弁天岬台場
旧幕府軍が五稜郭を占拠、新政府軍に取り囲まれ孤立し台場に向かいます。
土方歳三が走り台場に向かったと伝わる道です。
碧血碑
己の正義を貫いた彼らの生き様は今も語り継がれています。

■感想
こんなことを書くとファンには怒られますが、新選組は忠臣蔵、水戸黄門と同じような時代劇の一種とみなしています。
お涙頂戴ものの物語がウケたのであり、歴史を動かしたわけではないということ。
そういう意味では坂本龍馬も怪しい。。。
坂本龍馬は、司馬遼太郎の「竜馬がゆく」でデビューしたのですから。
本当の姿は、ただの武器商人ではないかと。すいません憶測です。
日の当たらない下級武士の歴史を表舞台に引き上げた、という意味ではこれらは意義があるのかもしれません。
残念ながら、歴史を動かしたわけではなさそうです。
土方歳三も歴史の中に埋もれていった下級武士の一人でした。
やっていることは殺し合いです。
生きていたら偉大な人物として評価されたのかもしれませんね。
渋沢栄一もこれらの一人になるところでした。
運も実力のうちといいますが、パリ随行がなければ殺し合いに巻き込まれていたかもしれません。
生きることで、才能を開花させ、歴史に名を残しました。


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