見出し画像

【実況と感想】渋沢栄一 NHK大河『青天を衝け』第19回「勘定組頭 渋沢篤太夫」

2021年6月20日(日)20時放送、NHK大河ドラマ『青天を衝け』第19回「勘定組頭 渋沢篤太夫」を視聴しました。

今回のテーマは勘定組頭に抜擢です。

どこかの選挙の当選確実が速報として流され、そういえば今日だったんだという思いとともに、残念な結果にがっくりしていてドラマの中身が数分飛んでしまいました。
そこの地域住民ではないので、あまり興味がないとはいえ、あまりにも無慈悲な結果に民意というのもなんだかなあとがっくし。
というか、8時ジャストに流れる当選ニュース速報のアホらしさとともに、いつもじゃまなんだよなあ、ドラマに集中させてくれよ!と思う今日このごろです。

■一本のくぎ
勘定奉行の小栗忠順/武田真治が栗本鋤雲/池内万作と会話しています。
2年後のパリ万博で、我が国の優れた技術を見せつけるのです。
それにはコンパニーが必要です。

■家康公登場
こんばんは徳川家康です。
小栗の夢は海外です。公式にアメリカに渡った使節団の一人
現地の技術に目をみはった優秀な勘定奉行でした。

江戸時代、金は卑しいものと嫌っていました。
日本は、経済の力なしには生き残れなかったのです。

■五代友厚
五代才助(友厚)/ディーン・フジオカは、同じ薩摩の新納刑部と会話しています。
「パリ万博で出展し、薩摩が幕府の先をゆくのじゃ」

■播磨では
2つの木綿を比べる篤太夫。
一つは35文、姫路の木綿は70文。
同じ品質で価格が違うのはなぜ?
御城下に集め、姫路の平木綿でござるとやるのである。
一人ひとりで交渉すると、大阪の商人に買い叩かれることもあっただろう。だから、まとめて買付けるのです。
買い付けたものを一橋の木綿として売るのです。
皆は、百姓から搾り取って役人だけ儲けようとしているのだろうと篤太夫の話を疑います。

■イギリス船では
アーネスト・サトウとパークスが会話しています。
「1865年です。あれから7年たちました」
「7年前の約束を今守らせるのだ、イギリス帝国の名にかけて条約を認めさせろ」
「チョッキョ(勅許)だ!」

■家茂は
英国のパークスが強情でこれ以上は守れません。
それに対し、慶喜は、朝廷の勅許があって収まると訴えます。
幕府は、勅許など要らぬ無視すれば良いとの結論になりました。

■京都御所では
慶喜が孝明天皇に英国が勅許を求めていると説明します。
正親町三条家「お上を侮辱するとは。不服と申すか」
「家茂は征夷大将軍の職を辞してはいかがか」

■家茂は
「一橋殿ならできるのでは」
「私はこれより将軍職を一橋慶喜殿に譲り、江戸に戻る」
「上様、なぜこのようなことを」と慶喜。
「あなたならできよう」家茂は答えます。
「将軍職辞職は思いとどまりください」

画像1

■京都御所では
慶喜天子様に勅許を求めます。
「どなた様の意思ですか?薩摩からか」
「切腹して責任をとります。戯言ではござらん」
人払いを命じる孝明天皇/尾上右近。
「朕は決して家茂や公儀をにくんでおらん。慶喜のことを信じよう」
ようやく勅許を得ることができました。

■越前福井では
大久保一蔵(利通)/石丸幹二と松平春嶽/要 潤が会話しています。
橋本左内が今生きておればと悔やまれます。
薩摩島津久光は幕府を見限るべきと考えています。
異国に対抗できる日本を作りましょう。

■篤太夫は
物産所を設けたい。
上に立つものだけが儲けてはどん詰まりだ。
そのために必要なのが物産所です。
慶喜がやって来て、話の続きをきかせろと割り込みます。
「一橋の銀札を作りたい。一橋の信用を左右するのです」

版木が3つ揃わないと刷れないような仕組みを考えます。
こうして篤太夫は半年かけて銀札引換所を設立します。
額面通りの銀と引き換えたことで信用を得ることができました。
篤太夫は、勘定組頭に任用されました。
成一郎は軍制所組頭に任用されました。
二人は別々に動くことになりました。
篤太夫は、「こっちのほうがおれにあっているのではと思った」と言います。

■薩摩は長州と薩長同盟を締結
五代友厚と大久保利通が会話しています。
グラバーから銃が手に入りました。
京に行って、ある御方に会ってくる。

■岩倉具視登場
いよいよ二度目の長州征討を始めます。
倒れる家茂

ーーつづくーー

■大河ドラマ紀行
姫路城がある姫路市で篤太夫は、姫路木綿の売買で財政を立て直しました。
今も、綿町という名前が残っています。
姫路木綿は、薄く柔らかいので江戸でも人気でした。
高砂市は、江戸時代、加古川水運の集積地として賑わいました。
今市地区は、今市札という藩札を発行して、一橋家に富をもたらしました。

■感想
経済ってドラマにするのが難しいですよね。
銀札とか藩札とか、わかりやすく説明しようと努力しているのは認めますが、なんだか表面的な話で終わっています。
版木を3つに分割して印刷するところは渋沢栄一のアイデアなのでしょうか?
3つを合わせて一つの藩札になるのは、「セキュリティ強化」ですよね。
藍の栽培と売買の経験則で商売の基本を学んだ渋沢栄一は、もともとあったビジネス能力と経験を合わせてさらに能力を開花させていくのでしょう。
ビジネスには信用が大切、というのが今日のテーマかもしれません。
藩札は兌換紙幣なので、藩札の額面どおりの銀を支払うという当たり前だけど、当時は非常識だったことを、知識よりも知恵を出し、創意工夫して実行するのが渋沢栄一の凄さかもしれません。
そろそろパリ万博が近づいて来る予感が。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?