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【感想と解説】NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』第26回「悲しむ前に」

2022年7月3日(日)20時放送、NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』第26回「悲しむ前に」を視聴しました。

<始まる前に>

頼時亡き後は比企家と北条家との争いですね。
そして頼家の悲劇へと繋がります。
また悲劇かあ。。。殺伐し過ぎ。。。

<NHKのあらすじ>

安達盛長(野添義弘)が涙に暮れる中、義時(小栗旬)は先を見据え、大江広元(栗原英雄)らと頼朝の嫡男・頼家(金子大地)を次の鎌倉殿とする新体制作りを始める。
しかし、比企能員(佐藤二朗)の力が増すことを嫌うりく(宮沢りえ)が、夫・北条時政(坂東彌十郎)をたきつけてこの流れに対抗。
鎌倉に不穏な空気が流れる中、狩りから戻った頼家は……

■プロローグ

意識不明の頼朝は、うっすら汗をかき、生きようとする証だと医師(春海四方)は言います。
「神仏がこぞってお助けしても持ってあと数日」(医師)
義時は、落馬を目にしたものを捕え、医師には馬と砂金を渡して口封じする策に出ます。

---曲---

エバン・コール

■ナレーション(長澤まさみ)

武家の棟梁の落馬。
頼朝の命と共に、鎌倉殿の権威が消え去ろうとしている。
主人を振り捨て、鎌倉が暴れ始める。

■悲しむ前の騒動

頼家の声を聞いたら回復するのではないかと政子(小池栄子)は頼家を呼びにいかせています。
時政は三浦義澄(佐藤B作)に鎌倉殿が倒れたことを打ち明けます。
時連(瀬戸康史)と三浦義澄と時政で伊豆に禊をしに行きますが、途中で諦めて帰ってきました。
義時は、大江広元(栗原英雄)や三善康信(小林隆)と計らい、朝廷に頼家を跡継ぎに認めてもらうよう動きます。
三浦義村(山本耕史)には、つつじに嫡男が生まれたら乳母親になってほしいと頼みます。
義村は三浦にもようやく出番が回ってきたと考えます。

■北条家と比企家

義時は比企能員に、頼朝は闇討ちにあったのではなく落馬し頭を強く打ったと話します。
比企能員は頼朝が死にそうだと道(堀内敬子)とせつ(山谷花純)に打ち明けます。
りくは頼朝はもう助からないと判断し、比企に権力をとられてはならないと、全成(新納慎也)に跡継ぎを依頼します。
りくと時政は、全成に還俗させ、実衣(宮澤エマ)が御台所だと誘いをかけます。
実衣は全成に引き受けてくれと依頼しますが、全成に御台所になる覚悟があるかと逆に問われます。
比奈(堀田真由)が政子に代わり、頼朝の世話をさせるように仕向けます。
次の鎌倉殿は全成にしようと時政は義時に話しますが、りくの考えはわしの考えだと強く主張します。
義時は、全成では鎌倉が2つに割れるのは間違いないと反対しているようです。

■秘密の準備

八田知家が義時に葬儀の相談しています。
八田知家は表に知られてはならぬと、秘密裏にことを進めます。
頼家(金子大地)が頼朝の元に駆けつけますが、頼家も助からないと考えています。
頼家は自分が跡を継ぐことは決まっているのだと確信しています。

■御家人たち

足立遠元(大野泰広)が頼朝の容態の経緯を説明しますが、騒いで混乱状態になりました。
和田義盛(横田栄司)は馬に振り落とされたなんて、武家の棟梁が情けないと話します。
臨終出家、極楽往生するには京のならいに従うべきだと三善康信や大江広元は話します。

■臨終出家の祈り

頼朝の頭を剃った跡から小仏が出てきました。
実衣は全成が次の鎌倉殿になる覚悟を決めたと政子に打ち明けますが、政子は御台所が務まるわけがない無理だと認めません。
頼朝が意識を取り戻し、政子に語りかけています。
しかし、目を話したすきに頼朝は倒れて動きません。
亡くなっていました。

■葬儀

頼朝が荼毘に付されました。
義時は安達盛長(野添義弘)に遺骨を運ぶ役を任せ、御所の裏にある持仏堂に収められました。
時政は比企能員に勝手に事を進めるなと怒鳴ります。
大江広元は一旦全成に任せ頼家が成長したところで譲るのはどうかと提案します。
義時は、御台所に決めてもらうのがいいと提案し皆に賛同されました。

■決断

頼家は正直自信がないと政子に打ち明けます。
「鎌倉を混乱から守れるのはあなただけ、新しい鎌倉殿になるのです」(政子)
これは、むしゃぶりついては節操がないという梶原景時(中村獅童)のアドバイスどおりの受け答えでした。

■二代鎌倉殿・頼家誕生

比企能員は喜び、時政、りくは不満です。
鎌倉あっての北条、鎌倉が栄えてこそ北条が栄えるのだと言っても時政は聞き入れません。
実衣は私が御台所になるのを止めたのだと政子に反感を持ちます。
りくはいずれボロをだす、その時が本当の勝負だと時政に話します。

■死因は?

時頼は頼朝は落馬時手をついていない、先に気を失い馬から落ちた、決して振り落とされたのではないと考えています。
義時も同じ考えのようです。
義時はこれで任務は終わった、これで鎌倉を離れ伊豆に帰ると政子に打ち明けます。
政子は頼家を助けてくれ、自分だけ逃げるな、少しは責任を持ちなさいと懇願し、小仏を渡されます。

----つづく----

次回は第27回「鎌倉殿と十三人」選挙のため7月17日放送です。

■感想

頼朝が落馬の前に意識を失ったことを、義時が隠そうとした意図がよく分からず。。すこし、消化不良気味になってます。
主役が義時なので、どうしても正義の義時として描かれがちですが、もっと腹黒い人間だったのかと思うとさらにおもしろくなってきます。
ここまでは前哨戦で、次回からが鎌倉殿の十三人のテーマと一致してくるので、もっと権謀術数を駆使した駆け引きが見られそうですね。

■勝手に解説

源頼朝には北条政子との間に、源頼家、源実朝の、男子2名がいます。
正治元年(1199年)1月、源頼朝は53歳で亡くなります。
急死であったとみられます。
頼朝の死因について、詳細はよくわかっていませんが、落馬が原因で死に至ったという説もあります。
史料も頼朝の死について殆ど触れず、急死であったことが分かる程度です。頼朝の跡継ぎは、鎌倉殿の嫡男・頼家です。
頼家は、年齢18歳の若さで将軍になります。
朝廷から鎌倉幕府の跡継ぎとして、日本国総守護、総地頭を承認する文書が届き、頼家は朝廷からも後継者として認められました。
一条家一門が逮捕、追放される「三左衛門事件」が発生し、若輩の頼家に任せることに不安を感じた近臣と北条政子は、鎌倉殿の13人の合議制で裁判することを決定しました。

鎌倉殿の十三人と承久の乱


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