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【実況と感想】渋沢栄一 NHK大河『青天を衝け』第22回「篤太夫、パリへ」

2021年7月11日(日)20時放送、NHK大河ドラマ『青天を衝け』第22回「篤太夫、パリへ」を視聴しました。
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2022年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」のキャストが、続々と発表されています。
脚本・三谷幸喜、北条義時役に主演・小栗旬を起用した、鎌倉時代をテーマにした作品です。
鎌倉時代をテーマにする大河ドラマは、何年ぶりなんでしょうか。かなり久しぶりですね。
北条時宗、義経以来のような気がするのですが、どうだったかな。
平清盛もありましたね。かなり叩かれていた印象がありますが。
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■船の中で
杉浦愛蔵/志尊 淳や、外国奉行の田辺太一と向山一履/岡森 諦、シーボルトも随行します。
フランス料理、パンというものを初めて食べたり、美味しそうです。
フランスに到着して、凱旋門の屋上からパリを見る昭武一行と篤太夫。
「これがパリか」

使節団は船でインド洋から紅海へと進み、スエズ運河が建設中で、汽車に乗り換え地中海へ入ります。
そして55日目、パリに到着しました。

パリのグランドホテルに到着した一行。
一行に扱いを冷たくされて、カション神父は「あいつはイギリス側だぞ」とささやきます。
薩摩は2ヶ月前に到着していました。

パリに到着した篤太夫たちは、さっそく万国博覧会の会場を視察します。
篤太夫一行を物珍しげに見る欧米の人々がいます。
万国博覧会は、16年前にロンドンで始まり、世界中から品々が集まります。

エレベーターというものに乗る篤太夫と愛蔵。
「一瞬で屋根の上とは何たること!」

篤太夫は、「まいった!俺は品々を見定める目も頭もない。夢の中にいるみたいだ」

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万博に参加した日本の軽業師の練習風景 Wikipedia

日本の展示会場に入ると、「JAPON 日本」と「LIOU-KIOU 琉球」と書いてあります。
そこには、薩摩・島津の旗が見えます。
日本に薩摩と日本の国が2つあるみたいです。
モンブラン伯爵が登場します。
「モンブランというフランス人には気をつけろ」という言葉を思い出す篤太夫。
琉球国王として琉球の品を出品していたのでした。
モンブランは、説明します。
「以前、私の申し入れを幕府はお断りになられた。貿易も万博も助けたかったのに。
しかし、五代才助は私の申し入れを受け入れてくれたのです。五代はすばらしい」

琉球という文字は取って、大君という表記にするよう要求する昭武側に対し、薩摩は拒否します。
結局、幕府には“大君”グーヴェルヌマン、琉球には“薩摩太守”グーヴェルヌマンと表記することで合意します。
全て日の丸の下に置き、薩摩太守とすることになりました。

現地の新聞記事が一行に届き、そこには、グーヴェルマン=政府
一つの領主であり、連邦国である、と書かれていました。
完全に薩摩有利に記事が作られているようです。

イギリス外務省に手紙を出すシーボルト。
「怪しまれることなく動いています」と書かれています。

■テュイルリー宮殿では
昭武一行は、ナポレオン三世との謁見の儀式に望みました。
徳川幕府の権威を示すまたとない機会でした。
ナポレオン三世とウジェニー皇后の前に進み、源慶喜の名代として読み上げる徳川昭武/板垣李光人です。

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各国から来た人々を歓迎するナポレオン3世 Wikipedia

■大坂城では
慶喜はロッシュと話をしています。
「あなたは特別な御方だ、イギリスなど恐れることはない。ナポレオン三世のようにおやりなさい」
アーネスト・サトウが、「慶喜は今までの徳川とは違う」と警戒します。

■二条城で
島津久光/池田成志・山内容堂/水上竜士・伊達宗城/菅原大吉・松平春嶽/要潤が慶喜のもとに集まりました。
久光が企てたものです。
慶喜は当時珍しかった「フォトグラフ」を撮ることを企てます。
この写真撮影で久光の目論見が消え去りました。

■血洗島では
「お前を養子にしたいと申し出があった」
渋沢平九郎/岡田健史に伝える尾高惇忠/田辺誠一です。
形見の短刀を渡す千代/橋本 愛。
篤太夫の父や千代からも養子になるように頼まれる平九郎でした。

■パリでは
滞在費用がかさみ現地の費用の節約が課題でした。
民部公子に見合う家を探し家賃を談判します。
昭武の側近は、「値切れ、商人に値を安くしろというのは断る」、と話になりません。
侍というものは金に頓着がなさすぎる、と篤太夫は嘆きます。

篤太夫と愛蔵は、パリの町を見学にでかけました。
廃兵院という治療のための施設を見学します。
フランスでは、国のために怪我した兵士を無償で治療するのは当たり前でした。

■薩摩で
五代才助/ディーン・フジオカは大久保一蔵/石丸幹二と会話しています。
「金がなければ政は動きもはん」

一方、小栗上野介/武田真治は、危機感を募らせます。
「上様は一大名に過ぎぬという風聞が広まっている。民部公子のお立場が危うい」

600万ドルの借款が消滅したことが、昭武一行に伝えられました。

■こんばんは徳川家康です
今回は出番なしでした。

--つづく--

次回は、23回 「篤太夫と最後の将軍」です。

■大河ドラマ紀行
横浜港を出向、上海で西洋の技術を目の当たりにし、スエズ運河の掘削工事を目にします。
2ヶ月の旅を経てパリに到着、万博の跡地には、エッフェル塔が建っています。
千葉県松戸市の博物館には、万博を前に慶喜が昭武に贈った陣羽織が残されています。
松戸に昭武の戸定邸が残されています。


■感想
以前に歴史探偵でやっていたエピソードが出てきました。
パリ万博の新聞記事でGOUVERNEMENTE=藩とみなされ薩摩藩にしてやられたというものです。
情報戦で薩摩に負けていたと言いたかったのでしょう。
現地に行くまで薩摩と併設展示だと知らなかったというのも甘いですね。
併設のことは知っていたけど展示の詳細までは聞いてなかったということならわかります。
客観的にみても、欧米からは幕府と薩摩は同格とみなされていたことは確かなようです。


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