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【感想】NHK大河ドラマ『どうする家康』第8回「三河一向一揆でどうする!」

2023年2月26日(日)20時放送、NHK大河ドラマ『どうする家康』第8回「三河一向一揆でどうする!」を視聴しました。

<始まる前に>
自分の領地に独立勢力が武力を持ってやりたい放題したら弾圧するのは当然でしょう。
これを抑え込もうとした家康や信長が力を持ったのも、これが要因の一つであったということかも。

<NHKのあらすじ>
本證寺で年貢を取り立てようとする家康(松本潤)に対し、一向宗徒が三河各地で一揆を起こした。
武力で抑え込もうとするが、有能な軍師がいるらしく、すべての作戦が裏目に出る。
松平昌平(角田晃広)など周囲の領主も寝返る中、家康は半蔵(山田孝之)を寺へ潜入させる。
そこで半蔵が目にした空誓(市川右團次)を補佐する、意外な”軍師”の正体は・・・。

■プロローグ

孔子の書物を読む家康の前に今川義元(野村萬斎)が現われます。
この国の主はだれかと義元に問われ、天子様だと答えますが・・・。
倒れて動けなくなった家康が一向宗徒に囲まれ襲われそうです。

---曲---
稲本響

■ナレーション(寺島しのぶ)

「長引く戦で財政難に苦しむ我等が神の君は、守護不入の元で財を成す一向宗寺院に対し、これまで誰も
できなかった年貢の徴収を実行されたのでございます。が、」

■仏敵

土屋長吉から二名が斬られ1名が死亡した、年貢を奪われたと報告が入ります。
空誓に謝る一向宗徒たち、悪いのは仏敵である殿様だと、市中を踊り回ります。
家臣たちから家康が勝手に年貢を取ったため門徒たちが集まり一揆だと騒ぎだしていると。
瀬名(有村架純)が意見を述べます。
家臣たちが続々殿に背いて寺に向かいます。
渡辺守綱(木村 昴)もその中にいます。
酒井忠次(大森南朋)の指揮の元、家臣に戦の準備を命じます。
しかし、夏目広次(甲本雅裕)は一向宗徒の家来に手をかけることに、気が進まないと述べます。
本多忠真(波岡一喜)も同じ意見です。
本多正信(松山ケンイチ)は喜んで戦うといいながら、あっさり逃げ出しました。
大久保忠世(小手伸也)も、仏様のバチが当たるといいます。
榊原小平太(杉野遥亮)は罰を欲しがるほどやる気満々。
(ナレ)「こうして神の君と本證寺との全面戦争がはじまったのでございます」

■全面戦争勃発

連中は死ぬことを恐れず、極楽に行けると喜んでいる始末。
手柄や俸祿のために戦うやつとは違うようです。
手を焼く敵にはそれなりの軍師がついていると推測します。
寺は不入の権を守りたいだけ、夏目広次は戦を止めるよう願い出ます。
石川数正(松重 豊)は空誓に屈したとなれば三河を束ねていくことが不可能になると説きます。
家康には、空誓の苦しみを与える側と救う側、生きている世界が違うという言葉が蘇ります。

■瀬名と家康
瀬名は軍師はだれなのか問います。
瀬名は、先に約束を破ったのは家康だ、一つの家がばらばらだと責めます。


(感想)
瀬名と家康は一緒に住んでいなかったらしいのに、ここでは同居しているようです。

■渡辺守綱
仏敵どもを一網打尽じゃと息巻きます。
空誓も良い軍師がついていると盛り上げます。
そこには吉良義昭(矢島健一)と松平昌久(角田晃広)が控えていました。
(ナレ)「敵は門徒のみならず、吉良、大草松平に呼応して、上野の酒井忠義、八ツ面の荒川義広、桜井の松平家次らが次々に謀反。三河はまさに血で血を洗う泥沼の内戦状態に陥ったのでございます」

■どうする家康

家康はこれ以上家臣の背反を阻止しようと服部半蔵(山田孝之)を呼びます。
千代が榊原康政の前に現れ、誘います。
康政は吉良からの誘いを受け取っていました。
実は本多忠勝も受け取っていたのです。
夏目広次にも千代から誘いが入りますが、破り捨てました。
千代から、今守るべきものは何かを問われます。
夏目広次は動揺しています。
そして、夏目広次が裏切り、矢を放ってきたと報告します。
城下で多くの家臣が誘いの文を受け取っていたことが判明しました。
石川数正の提案で半蔵らに潜り込ませ空誓を討伐せよと家康は命じました。


(感想)
家康、そんなに動揺しなくても、、、少しオーバーなんですよね、演出が。
家康は忍者としてみているのに半蔵は忍者ではないというくだり、半蔵をすこし間抜けに描くのは、面白いです。

■潜入開始

服部党が本證寺に潜り込みました。
早速、女大鼠(松本まりか)が潜入します。
空誓を女鼠らが狙います。
軍師が現われ、間一髪で空誓を討つことはできませんでした。

■殿自ら出陣

家康自ら本證寺に行くことを宣言します。
本證寺の門を突破し、黄金色の兜を身に着けた家康は先頭に立って敵の中に入っていきます。
家康めがけて鉄砲が放たれ、家康は意識を失ってしまいました。
夢の中で今川義元と、この国の主はだれか問答になります。
「天下の主は、一向宗門徒であり、あの百姓であり、子どもたちでもある。
生かしてもらっているのだ、民に見放されたときこそ我らは死ぬのじゃ」と義元は答えました。
涙を流しながら敵に囲まれる家康は、矢で突かれますが、土屋長吉に庇われ命拾いをし、意識を失いました。
意識が戻り襲われた長吉を気遣う家康ですが、長吉は絶命しました。
気をつけろ、裏切り者は近しい家臣に・・・と言い残し。
疑心暗鬼に陥った家康は、登与や酒井忠次ら家臣の前で、瀬名を部屋の中へ匿います。
謎の軍師の正体は、本多正信でした。


(感想)
本多正信が敵の軍師だったというこのストーリー仕立ては面白かったです。
正信が一向宗側についていたというのは史実ですので、知っていた人にとって見れば、やっぱりね、となりますけど。

----つづく----

次回はどうする家康 第9回「守るべきもの」3月5日放送です。

■感想

本当に命を顧みず闘ったのかは不明ですが、一向一揆にかなり手こずったようです。
浄土真宗の系統に入るようですが、踊り念仏といい、俗物的な教義といい、新興宗教のようにもみえて複雑です。
15世紀中頃に初の一向一揆である近江・金森合戦が発生、その後、越中、
加賀、奈良まで広がり、1563年(永禄6年)~1564年(永禄7年)の三河一向一揆、さらに石山合戦、長島一向一揆、越前一向一揆に続きました。


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