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【感想と解説】NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』第25回「天が望んだ男」

2022年6月26日(日)20時放送、NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』第25回「天が望んだ男」を視聴しました。

<始まる前に>

頼朝の最期が近づき、どう描かれるのか楽しみです。
比企能員と北条家との争いが関係しているとするのでしょうかね。

<NHKのあらすじ>

身に降りかかる不幸が続き、不安にさいなまれる源頼朝(大泉洋)。
政子(小池栄子)が心配する中、過剰に助言を求められる全成(新納慎也)は困惑し、実衣(宮澤エマ)と思案する。
一方、源頼家(金子大地)に長男・一幡が誕生。
比企能員(佐藤二朗)は鎌倉殿の継承に心を躍らせ、比企の台頭を危惧するりく(宮沢りえ)は北条時政(坂東彌十郎)をたきつける。
そんなとき、頼家に呼び出された義時(小栗旬)は、三浦義村(山本耕史)から……

■プロローグ

頼朝は自分が病気で臥せている夢にうなされます。

---曲---
エバン・コール

■ナレーション(長澤まさみ)

朝廷に食い込もうとする頼朝の野望は、大姫の死で頓挫した。
すべてを思いのままにしてきた彼は、今、不安の中にいる。

■建久九年(1198年)12月27日

「頼朝に死が迫っている」(長澤まさみ)
「陰陽五行では相性の良くない赤色は遠ざけ、久しぶりに会いに来るのは避けよ、
昔を振り返るな、赤子を抱くと命を吸い取られる」(阿野全成)
「小四郎、北条は信じてもいいんじゃな」(頼朝)
頼朝は、千葉常胤と土肥実平が訪ねてきても、不吉だと追い返してしまいました。

■比企能員

一幡が生まれ、比企能員は頼朝が生きているうちに後継を決めるべきだといいますが
三善康信(小林隆)はその都度十分吟味を重ねるべきと言います。
そこに頼朝が入ってくると、比企は意見を翻しました。

■時政とりく

御所に呼ばれない時政は家で双六で遊んでいますが、それにりくは不満です。
土肥実平(阿南健治)と千葉常胤(岡本信人)が頼朝に出会うと、頼朝は逃げるように出ていってしまいました。
せつ(山谷花純)と頼家が赤子の一幡を連れて面会しますが、決して抱こうとしません。
りくに追い出されて時政も鎌倉殿にやってきました。
義時によると、頼朝は比企を警戒しているようです。
それもあってせつを正式な妻としたくないのです。

■頼家

頼家が義時につつじという正式の妻にしたい女がいると、相談に来ました。
つつじと関係のある三浦義村が間を取り持つことに。
つつじは為朝の系統の源氏の血筋のものだそうです。

■比企尼

比企尼が頼朝に面会します。
頼朝は永久のお別れのような顔をしているとその場を逃げ去りました。
比企尼は眠っていたのでした。
頼家はつつじの話を打ち明けます。
為朝の源氏の血筋であり、つつじを正式な妻とし、比企の娘を妾としろと命じます。

■北条一家

稲毛重成(村上誠基)の妻は3年前にこの世を去りその供養のため相模川に橋を造成しました。
立派な橋ができたと政子は喜んでいます。
りくは全く不満げです。
時政は比奈(堀田真由)を八重と間違えて呼んでしまいました。
頼朝は梶原景時に何かあったら頼家を頼むと言います。
そして、縁起を担ぎ方違をして北に向かい、和田義盛の別邸、巴御前の館に立ち寄ります。
巴御前は頼朝に合うのを拒みます。

■巴御前と面会

八田知家(市原隼人)が道の工事をしていて通れません。
そのため、戻ってきた頼朝に巴御前が会うことになりました。
平家を倒したいという志は同じであったと泣きながら話します。
安達盛長(野添義弘)は怪訝な顔をしています。

■法会

北条一家は丸餅作りをみんなでやっていますが、りくだけはその輪に入ろうとしません。
りくが頼朝に語り合います。
安達盛長を人払いし、二人きりになります。
そこに時政が現れ盃を持ってきて酒を酌み交わします。
頼朝は餅を喉につまらせて苦しがりますが、義時が吐き出させ命拾いします。
「持つべきものは北条だな」(頼朝)
しみじみしたのさせたので口論となりますが笑い出します。
「武家の棟梁としてその足がかりを頼家が作り、義時が支え、政子が見守ってくれ」
「近々頼家に鎌倉殿を継がせて大御所になる」
「人の命は定められたもの、抗ってどうする、甘んじて受け入れようではないか」(頼朝)

■馬上で

安達盛長に曳かれた馬に乗る頼朝、言葉がつまり、右手が動かなくなり、馬から崩れ落ちてしまいました。
その時、政子、畠山重忠、頼家、和田義盛、三浦義村、大江広元、梶原景時、比企能員、りく、義時
は何を考えていたのでしょう。
頼朝は、動きません。

----つづく----

次回は第26回「悲しむ前に」7月3日放送です。

■感想

暗殺説で行くのかと思っていたら、予想外の展開、落馬説でした。
吾妻鏡を忠実に再現したということでしょうか。
史実に忠実だけど、落馬後の話は、史料にないので。
次週にその結末が語られるので、まだわからない。。。
三谷マジックがあるかもしれないですから。

■勝手に解説

【感想】NHK鎌倉殿サミット2022「源頼朝 死をめぐるミステリー 日本史上の大転換点」から引用しておきます。
建久十年(1199年)、遺言もなく前ぶれもなくこの世を去った頼朝。
頼朝自信も予期していない最期だった。
『吾妻鏡』には死の前後3年間の記述がごっそり抜け落ちている。
『吾妻鏡』を編纂した北条氏にとって隠したかった頼朝の死には不都合な真実があったのか?
■落馬説
佐伯「賛成:飲水重病で亡くなった」
長村「賛成:飲水重病を患って落馬」
本郷「落馬で死んだケースは知らない」
落馬は直接的な死因とは考えにくいという専門家の意見が多い。
■怨霊説
異類異形の者に祟られ死に至ったという説
怨霊とは誰か?
平家、安徳天皇の恨みは深い。
命を奪ったのは平家だけではなかった。
野村「反対:ありかも。頼朝は繊細」
佐伯「反対:盛長私記は偽物」
近藤「賛成:ただし怨霊は死因にはならない」
井上「反対:永福寺、鶴岡八幡宮など怨霊対策はばっちり」
坂井「現代の価値観とは違う。静御前の子を男だったら殺せという感覚」

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