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【実況と感想】渋沢栄一 NHK大河『青天を衝け』32回「栄一、銀行を作る」

2021年10月24日(日)20時放送、NHK大河ドラマ『青天を衝け』32回「栄一、銀行を作る」を視聴しました。

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今日事前投票してきました。
来週は総選挙。「晴天を衝け」も前倒しで19時10分から放送されるとのこと。
そして、40回と最終回41回は時間15分拡大して放送です。
なんじゃら宣言時短も解除、やっと世の中動き出しました。良かった。
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■プロローグ
杉浦に大蔵省を辞め民に入ることを打ち明ける栄一。
杉浦は大蔵省に残り日本のために尽くすことを打ち明け感謝します。
お互い違う道を歩むことになりました。
井上馨も大蔵省大輔を辞職すると主張しています。

■こんばんは徳川家康です
今日も出番なしでした、もう出番は無いのかな?残念。

---曲---

■三野村と
お役人が偉く商人が劣るという考えを批判する栄一です。
両方あってこそ国が回る。
その民の先駆けとなることが私の志望だといい政府を去ります。

■数日後
財政改革に関する建言を新聞に発表する井上馨と渋沢栄一。
”我々は憂いている。政府には1億4千万の負債があり、民の税で賄おうとしていて徳川よりひどい”
江藤新平・大隈重信は、二人が内情を漏らしたことに憤慨します。

■東京・渋沢邸
三野村が栄一宅に来て三井への入社祝いをもってきたと言います。
子供の写真を撮る三野村。
栄一が野に下られることはもったいない、とのこと。
三野村は引退し、栄一を後任にと懐柔に来たのです。
奥方や妾にといって、反物のプレゼントを持参します。
栄一は三井に入るつもりはないといい、三野村は商売敵、容赦しないと睨みます。

■第一国立銀行スタート

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第一銀行本店 Wikimedia Commons

明治6年民間資本による日本初の銀行が開業しました。
栄一は、西洋式の帳面の付け方、簿記を身に着けなければならないと皆に対し説明します。
お雇い外国人のシャンドは、簿記にソロバンは必要ない、筆算でできると、主張します。
佐々木勇之助がソロバンの競技に名乗り出ます。
計算のスピード競争を行うことになりました。
筆算とソロバン、シャンドは二人がかりのソロバンは不公平だと主張します。
シャンドもソロバンの速さを渋々認めることになりました。
銀行内部では三井の習わしと小野のやり方で揉め事が起きています。
五代もカンパニーを大阪で鉱山の商いを起こします。
五代「商いはバケモン、魑魅魍魎が跋扈しています」
三菱商会会頭の岩崎弥太郎/中村芝翫登場です。
立つ鳥跡を濁しまくり、井上馨と渋沢栄一を批判します。

■母・ゑいが栄一宅にやって来ました
妾・ふみがゑいに挨拶しますが栄一の家族は警戒の表情です。
咳き込むゑい、かなり体調が悪い様子です。
千代には苦労をかける栄一のことを謝るゑいでした。

■喜作
イタリアから喜作が帰国しました。
西郷と江藤が喧嘩し出ていき、大久保と岩倉の天下になった、俺は辞めると栄一に話します。
喜作は横浜で生糸の商いをすることになりました。
富岡製糸場では、万博でニ等進歩賞を受賞、工女の数も増え、地方で工場を起こしたいと請われるなど、繁栄した状況です。
「先様に近況報告をしたい」と栄一は喜作を誘います。
「先様は俺たちが最後まで戦うことを望んでいなかったし直参を死なせてしまった。だから、会うことはできない」喜作は断りました。

■静岡慶喜邸
意外な人物が慶喜邸を訪れていました。
猪飼勝三郎がその女性について美賀子とやり取りしています。
平岡様の後家だという人が来ていると。
平岡円四郎の妻・やすです。

■東京・栄一の自宅
母・ゑいと栄一が言葉を交わしています。
銀行券をゑいに見せます。
栄一「こうゆう用紙が日本で作れればみんなが便利になる、みんなが幸せになる、一歩を踏み出した」
ゑいは、近くに居る者、家族を大切にすることをわすれないように、といい残します。
子のうたが学校に皇后がやって来たと自慢しにきます。
その後、ゑいに最期が訪れ、千代はふみと子を連れてきて、ゑいの最期に会わせます。
栄一は悲しみの中、ゑいの思い出を回想しています。

■事件発生
岩倉具視暗殺未遂事件や佐賀の乱など不穏な動きを見せていました。
江藤新平など不平士族が反乱の兆しを見せます。
大久保は大隈に、「アメリカの開運会社は中立を盾に船の輸送を拒否している。三井・小野組は井上や渋沢が甘やかしたからであり、政府のために素直に動く商人が必要」と提言します。
大隈は、台湾への陸軍の兵士輸送を三菱の岩崎に依頼します。

■渋沢
井上「小野組が危ない」
岩崎は三井小野組が政府の言うことを聞かないのなら、少し灸を据えたらどうでしょうと提案したとのこと。
小野は放漫経営で貸付金は130万、取りはぐれたら第一国立銀行は破産することになります。

次回は第33回「論語と算盤」

----つづく----

■大河ドラマ紀行
東京都中央区日本橋兜町
東京証券取引所
兜神社は金融街の守り神です。
第一国立銀行はこの地に作られました。
独特の建造物は神社と間違えられたといいます。
第一国立銀行総監役就任契約書の草案には、栄一の銀行にかける強い思いが書かれています。
赤石は自宅に置いていた縁起石です。

■感想
岩崎弥太郎が悪役として登場です。
この岩崎弥太郎、偉人というより国と結びついて成り上がっていったという政商のイメージが強い人物です。
実際、三大財閥の一つとして三菱を興隆させたのは弟・弥之助の方なんでしょうね。
現在の丸の内オフィスビル街を政府から購入したのも弥之助です。
先見の明があるというか、兄が死んだことで三菱に運が巡ってきたのかもしれません。
そういう意味では栄一にも先見の明があると言えるのでしょう。
官から民に移ったのもパリで自分の目で見て将来こうなるという確信も、先見の明の一種でしょうから。

Webサイト「日本の歴史アップデート」を書いています。

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