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【実況と感想】渋沢栄一 NHK大河『青天を衝け』31回「栄一、最後の変身」

2021年10月17日(日)20時放送、NHK大河ドラマ『青天を衝け』31回「栄一、最後の変身」を視聴しました。

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日曜日は雨が降りヒンヤリとする一日でした。
北海道では稚内などで初雪とか。例年より早い冬の訪れです。
今年の冬は寒くなりそうですね。
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■こんばんは徳川家康です
今日は出番なしでした、残念。

■プロローグ
ていと結婚する須永才三郎が実家に挨拶にやってきました。
渋沢家の後を継ぎ渋沢一郎を名乗ることになります。
手紙を見て、千代に折り入って話をすることになる栄一。
そこへ身ごもったくにがやって来ます。
くには大阪で一人産むつもりだったのが、栄一の頼みでやって来たのでした。
修羅場になることもなく、ここで共に暮せば良い、と受け入れる千代。
土下座して感謝する栄一とくに。
つらいながらも受け入れる千代です。

---曲---

■成一郎釈放
成一郎は、2年半ぶりに釈放されました。
成一郎は栄一の自宅にやってきます。
成一郎「死ねと文をよこした、いい身分だな、命をかけて奉公したのだ、なんの嫌味だ」
栄一「なぜあんな事をした。何が彰義隊だ、函館軍だ」
取っ組み合いの喧嘩になりそうです。
「俺はお前とは違う。たくさんの死を見た」
成一郎は、戦死した平九郎のことを思い、泣き崩れます。
栄一「生きてればこうして文句を言い合える。良かった」
泣きながら抱き合う二人です。
成一郎、妻のよしとも久しぶりの再会です。
喜作と名を戻し、栄一の推薦で大蔵省で働くことになりました。

■大蔵省
井上馨「鬼のいぬまになんとやらだ」
大久保は廃藩置県を除き、新規の改定などなにもするな、と残して外遊に出ました。
栄一はそれを好機と採らえ廃藩置県後の処理であれば、やってもいいと捉えます。

■築地の大隈邸
五代から文が、大隈の欠点を敢えて述べるとして、
人の話に我慢して耳を、己の主張のみならず他人を褒めよ、せっかちは厳禁、と記されていました。
National Bankの日本での名前をどうするかを決めようとしています。
国立為替会社、両替、銀舖などの候補から「國立銀行」と名付けました。
名は國立でしたが民による会社でした。
三野村は三井のみの銀行を望んでいる、と主張します。
小野組も同様に単独の銀行を主張します。
栄一は合同でやってもらうという方針です。
合本という仕組み、手を合わせて行うということを渋る豪商たち。
従わないなら官金取り扱いを止める、官金を返納せよと、脅す栄一です。
三井組も小野組も平身低頭して従うことになりました。

■群馬富岡
喜作は大蔵省から富岡に派遣され、製糸場の準備をすることになりました。
リーダーシップを発揮する尾高惇忠の下で働くことになりました。
尾高惇忠「腹を割って向き合ってみれば人と人なんだ」

■東京
三井組ハウスという新しい建物をを完成させました。
三野村が井上馨を出迎えます。
「ここが日本初の銀行になるんじゃな」、とプレッシャーをかける井上に対し、三野村は両替商にするつもりのようです。
新しきハウスは日本の顔になる、と主張する井上等に対し、三野村は合同銀行は別に普請したいと主張し、栄一に談判しに来ます。
ハウスを提供するか、政府御用から一切手を引くか、ということに渋々承諾する三野村でした。
「渋沢様は、所詮住む世界が違う」
「地面に這いつくばってお上の顔色を伺うばかり、徳川の世と何も変わらない」
昔、血洗島で代官にやられたことを思い出す栄一です。

■惇忠の娘・ゆう
尾高惇忠は娘・ゆうに富岡の伝習工女になってほしいと要請します。
西洋式への誤解から、「生き血を取られる」とうわさが立っていたのでした。
誤解を解くためにもゆうが必要でした。
娘に頭を下げて助けてくれと頼んでいるのは女性として嬉しいこと、と母は言います。
10月官営富岡製糸場がスタートしました。
ゆうの決心が実を結び多くの工女が集まり、500人を超え、女性の社会進出の先駆けとなりました。

喜作はイタリアに行って、商いを学んでくることになりました。
千代は男の子を生みました。

■政府では
予算をめぐり、各省と大蔵省で対立が深刻になっていました。

■栄一の自宅に客人が来ました。
西郷でした。
平岡の命で密偵をしたときの豚鍋を西郷と食べた思い出ばなしをします。
西郷「慶喜公を将軍にと動いていたときは良かった。俺のしてきたことは本当に正しかったんだろうか」
栄一「新しい世を作りたかったからだ。高いところから物言うだけの己が心地悪い、おかしろくねえ」
西郷「今のままでは慶喜公に申し訳が立たん。俺とは違う、いろんな道が開けている、後悔せんようにな」
栄一は、慶喜の日本のために尽くせという言葉が思い出されます。
家に帰り千代に、大蔵省を辞める、と告白する栄一です。
「俺の道は官ではない、一人の民なんだ、今度こそ最後の変身だ」

次回は第32回「栄一、銀行を作る」

----つづく----

■大河ドラマ紀行
群馬県富岡市の富岡製糸場
明治4年、設立されました。
・西置繭所と東置繭所
建築資材の殆どは国内で調達され、レンガは埼玉県深谷市の瓦職人によって作られました。
・繰糸所
工女たちは指導者として全国に製糸場を広めていくことになります。
昭和62年まで創業を続けた富岡製糸場115年にわたり日本の製糸業を支えました。

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富岡製糸場 Wikimedia commons

■感想
やっぱり描きにくいのか、妾のくにと千代の対面は軽く触れる程度のスルーパスでした。
あまり詳細に描くと渋沢批判になりかねないし、脚色すると史実と反するし、微妙な問題なんですよね、妾と正妻というのは。
栄一は女好きでたくさんの女に手を出したことは有名ですが、主題から逸れるので小さなエピソードで収めたといったところでしょうか。
現代のドラマと考えれば、妾なんてとんでもない言語道断となりますが、歴史番組と考えれば、妾は普通でしたからね。
ただし、一般人では妾なんて経済的に無理なんでしょうけど。
家中心に成り立っていた社会では、子供がいなくなる跡継ぎがいなくなるという一家断絶というのは一番やってはならないことだったんでしょう。
養子縁組みはよく行われていましたし、正妻・妾というのもその防止策だったと捉えることもできます。
いろいろ考えると、家族制度の崩壊が少子化を招く要因であるとも思えます。
エルジービーなんとかとか、なんとかハラスメントとか、フェミなんとかとかは、その家族制度崩壊運動の一貫と見て取れます。

日本の歴史アップデートというブログを書いています。


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