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【実況と感想】渋沢栄一 NHK大河『青天を衝け』28回「篤太夫と八百万の神」

2021年9月25日(日)20時放送、NHK大河ドラマ『青天を衝け』27回「篤太夫と八百万の神」を視聴しました。
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9月も終わりで、今年も残り3か月になりました。
晴れやかな気分になれる話題が少なく、せめて天候くらいは、天高く馬肥ゆる秋、が来てほしいですが、こちらも湿りがちな空気が漂う昨今です。
せめて、サッカー日本代表がんばってほしいです。
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■こんばんは徳川家康です
今日は出番なしです。

■プロローグ
明治二年、版籍奉還が行われ、駿府藩は静岡藩になりました。
前島密/三浦誠己が静岡藩にやってきて、「ペルリを見たことがある」
篤太夫「境遇が似ております」
慶喜は謹慎を解かれ1年半ぶりに自由になりました。
美賀君と徳信院が慶喜のことで語り合います。
徳信院「あなたが慶喜様のそばにいればどれほど心強いか」
美賀君は静岡に向かうことになりました。
大久保一翁、平岡準は篤太夫に、新政府への出仕の命令を伝えます。
篤太夫は憎き新政府からの話だと、断ります。
「待て!渋沢。先様からのお言葉だ!」

---曲---

■駿府の自宅で
篤太夫、田辺太一、向山一履、杉浦愛蔵が大蔵省について話し合っています。
大蔵省頭は伊達宗城がトップですが、大隈と伊藤、実質この2人が中心です。
「新政府への出仕話を静岡藩を通じて言ってくるとはやっかいだなあ」
篤太夫「東京に出向き、大蔵省への出仕はお受けできぬと直に断ってきます。この地の商いが好きなのです。静岡にしっかり根を築いていくつもりです」
篤太夫は出仕話を断るつもりで、東京へと向かいました。

■箱根
一橋家臣・猪飼勝三郎とばったり出くわします。
猪飼は、御台様と駿府に向かっているのでした。

■江戸城改め皇城
篤太夫「偉人商館の横浜を焼き討ちにしてやろうと・・・」
伊藤博文「わしは品川に焼き討ちにいった」
篤太夫「焼き討ちしたイギリスにいったのですか」
伊藤博文「頭は柔らかくないといかんのだ。あれは三条実美様だ。
大隈様は手強いぞ」

■築地大隈邸
伊藤博文「気をつけろ、切られるかもしれんぞ」
ビビル大隈重信
大隈をにらみつける篤太夫
「本題の前にお伺いしたい。あの馬はナポレオン三世から上様に贈られた馬
なぜここにある?」
篤太夫「早速、辞任いたしたく、大蔵省とやらに、一人も知人もおらず、お門違い」
大隈は語ります。
「おいもなーんも知らん」
「新しい世ば始めようとするのに知っているものは一人もおらん、みんながやめたらだれがやる」
大隈は「あーる、あーる」が口癖のようです。
「天子様のもと、徳川と諸侯が一緒に、薩長が憎しと戦をしかけ・・・
おいは長崎におった。おいもびっくりした。
かってに戦をはじめ、慶喜はかってに逃げ出した、おれは預かり知らん」「壊しただけではいかん、新しき国家ばつくらねばならん。君は新しき国ばつくりたくないのか」

伊藤「新政府は誠に名ばかり。西洋にも負けん新しき制度ばつくらねばならん」
大隈「日本中から八百万の神を集めるに同じ。八百万の神の人柱ばい」
「渋沢君に今日にでも、神の人柱として日本の未来を作る場に立ってほしいのであーる」

■駿府の家
「完全に言い負けた」元気なく静岡の自宅に戻ってくる篤太夫です。
「行き止まりばかりだ。ようやく安住の地を見つけたと思っていたら、またこれだ」
千代「お蚕様のように何度も脱皮しながら、よくぞ生き残ってくださいました」
篤太夫「喜作も生きていたが、東京に投獄されていて打首の可能性もある」
「あのとき、日本にいたら同じ目にあっていた」

■慶喜宅
篤太夫「新しい政府は混乱の極み。新政府は近く崩れると思います」
「ここ静岡で力を蓄え、新政府が転覆したとき・・・・」
慶喜は言います。
「言葉には気をつけろ岩倉の密偵が紛れ込んでいる」
「ソナタもつべこべ言わず、東京にいったらどうだ」
「行きたいと思っておるのであろう。ならば私のことは忘れよ」
「これが最後の命だ、この先は日本のために尽くせ」

篤太夫の名をお返しし、元の名に戻したい、といいます。
慶喜に元の名とは?と聞かれ、渋沢栄一と答えます。

■栄一の自宅で
杉浦愛蔵に対し、申し訳ないとわびる栄一
杉浦「東京で幕臣の意地をみせろ!」
「またお家が変わるの?」うたが聞きます。
川村「ここは静岡藩の手をを離れた立派なコンパニーだ」

■洋服の栄一
大久保利通、岩倉具視、大隈重信、大隈重信、松平春嶽、伊達宗城、三条実美、新政府トップの重臣が集まる場に栄一が突然入ってきます。

大隈「渋沢君、来てくれると思ってたぞ」
栄一「これはだめでございます。あまりにもできておらず無茶苦茶だ。目の前にこなすことが精一杯で、100年後のことを考えているものはいない。
新政府はあっという間に破綻します」
一堂重臣は栄一を見て「お前は誰だ!」びっくりしています。
栄一「民部大蔵省に新しき人柱を立てていただきたい。正しく改める、改正掛でございます」
伊藤博文が、「ここは大蔵省ではないぞ」
「大変失礼しました」

明治二年11月、栄一は明治新政府に出仕しました。

第29回「栄一、改正する」

----つづく----


■大河ドラマ紀行
静岡県静岡市
栄一が去ってからもここで慶喜は暮らしました。
紺屋町の代官屋敷は商工会所が最初に置かれた場所でもありました。
慶喜が子宝に恵まれたこともあり、子福稲荷神社と呼ばれました。
慶喜は、絵画や写真撮影に没頭します。
頻繁に訪れた安倍川
静岡猫ハン

■感想
岩倉具視や三条実美の前でダメ出ししたエピソードは、創作ぽいですが、本当なら面白いですね。
それと、大隈重信を随分軽めのキャラにしているのはどうなんでしょうか。
本当であればイメージと大きく違うので、落差が意外です。
まあ、この「晴天を衝け」自体、ドラマ仕立てが軽めに作られているので、そういうものだと思えばそれはそれでいいのですが。
版籍奉還といい廃藩置県といい、中央集権制度への移行を意味する大改革だったのにそれほど騒ぎにはならず実行されたのは、地方の財力、武力とも衰弱していたことの現れかもしれませんね。
日本の場合、奈良時代の大宝律令など一時期しか行われず、いきなり明治時代に中央集権体制になるのもすごいといえばすごい変革です。

渋沢栄一や伊藤博文、大隈重信など、変わり身は早いけど、一本筋が通っているように感じます。
この時代はそういう人が成功したんでしょうね。


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