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【感想】NHK大河ドラマ『どうする家康』第7回「わしの家」

2023年2月19日(日)20時放送、NHK大河ドラマ『どうする家康』第7回「わしの家」を視聴しました。

<始まる前に>
武士より恐ろしいのが宗教の力。
世界では宗教の名の下、多くの戦争が発生しました。
どうやってそれを描くのか、難しいテーマだけに描くのは大変です。

<NHKのあらすじ>
元康(松本潤)は、家康と名を改める。
国をまとめたいと願う家康だが、三河内の争いも絶えず、三河統一は遥か先の話。
そんな中、民衆の間で一向宗が人気と瀬名(有村架純)から教えられる。
家康は宗徒が集まる本證寺に潜入すると、そこには寺内町という巨大な町がつくられ、
住職の空誓(市川右團次)は、「民が苦しむのは武士のせいだ」と説いていた。
家康は一向宗への対抗を命じるが・・・。

■プロローグ

■ナレーション(寺島しのぶ)
「故郷三河を守るため、今川氏真との戦いに臨まれた我等が神の君、決死の覚悟でお方様とお子様を取り戻され、次に目指すはいよいよ三河平定でありました」
■永禄六年(1563年)三河・岡崎
改名を検討しますがなかなか決まりません、瀬名は泰康はどうかと提案、そこへ於大の方が一人前の三河女性に育てるため洗濯の仕方を特訓します。
酒井忠次(大森南朋)、登与(猫背 椿)夫妻、鳥居元忠(音尾琢真)、平岩親吉(岡部 大)などがおすそ分けの品を瀬名の元に持ってくるなど親切にします。
瀬名はここが一つの家のようで大好きだと感じていました。
そしてようやく「家康」という名前が浮かびました。

---曲---
稲本響

■松平家康誕生

家康という意味は、三河を一つの家と見ているからだと家臣に説明します。
織田の使いとしてやってきた木下藤吉郎(ムロツヨシ)は、信長から鷹狩を今やっているから来るようにと。
場所は西尾の鷹狩り場、家康の領地でした。
北条、松平、酒井など謀反の企てを白状したものを捕まえたということです。
信長(岡田准一)はこれから美濃平定に係るといい、家康にもプレッシャーをかけます。
(ナレ)
「この頃三河には君を脅かさんとする者どもがひしめいており、平定への道のりはなおも険しいものだったのです」


(感想)
どうしても秀吉のキャラが滑稽すぎてついていけません。
権力掌握後とのギャップを楽しめということなんでしょうか。

■平定の戦略

本多正信(松山ケンイチ)が金策のアイデアを出します。
信長に借金し、今川領をどんどん切り取り借金を返せば良いという案を出します。
家康はあんな怖い信長に借金できるわけないと乗り気ではありません。

■一向宗

最近流行りの本證寺の一向宗を見に行こうと登与瀬名は誘われ、不入の権を主張する彼らに家康は大反対します。
お金を持っている一向宗に銭を借りよう考えますが、鳥居忠吉(イッセー尾形)ら家臣は反対です。
先代が不入の権を認め年貢を免じられており、武士の力の及ばない、一つの国でした。
家康は榊原康政(杉野遥亮)と本多忠勝(山田裕貴)を引き連れて一向宗に潜入します。


(感想)
一向宗の領地に潜入する家康ですが、みすぼらしい格好だとかえって怪しまれますね。
その割に、堂々と大声で身バレする会話をするなど、イマイチな印象を与えています。

■本證寺へ

一向宗の寺に潜り込む家康。
土屋長吉長治の先導で家康は本證寺に忍び込もうとします。
(ナレ)「三河一向宗の一大拠点本證寺、堅牢な城下町のようでありました」
毎日が市が立つ日のような賑わいを見せます。
松平家臣で槍の渡辺半蔵守綱(木村 昴)と出会います。
踊りを舞う白装束の巫女の千代(古川琴音)が家康と接触、誘われるままついて行くと空誓上人が登場しました。
空誓上人の説法が始まります。
空誓上人が捨て子を拾った話をすると政治、戦のせいであると、ここには蓄えがありみんなで支えていけると話します。
仏様が救ってくれ、極楽浄土に連れて行ってくれる、南無阿弥陀仏と唱えれば極楽にいける。
「現世の罪は現世限りじゃ!」(空誓)
家康は千代に空誓上人と話したいと仲介を頼みます。
榊原康政と本多忠勝は女性を誘おうとすると、それは於大の方と登与でした。


(感想)
かなり荒っぽい守綱の登場です。
同じ日に家康と瀬名が偶然出くわすなんて。。。

■空誓上人

なぜ、年貢を納めないのか問います。
政をしている連中は阿呆だから、戦にしか銭を使わない、死に金だと。
戦をせずに済むにはどうすればいいのか教えてくれと家康は問います。
空誓は生きている世界が違う、苦しみを与える側と救う側の違いだと話します。

■踊る瀬名

家康は瀬名にばったり会います。
どうしてそんな淫らに踊るのかと喧嘩です。
それを上から見ていた守綱と千代は、やっと家康だと気づきました。
米を寺から奪った武士がいました。
すべての一向宗の寺から年貢を取り立てることに決めたことに瀬名は反対のようです。
しかし、取り立てた年貢の米を門徒達に奪い返されました。
取り返そうとした武士が返り討ちに会いました。

■1ヶ月後
「苦しみを与える側と救う側じゃ」(空誓)
(ナレ)「神の君最大の試練、三河一向一揆の火蓋がここに切られました」


(感想)
これだけで、一向一揆との戦いに入るんですね。
なぜ戦いが起きたのかという背景のところは、これから描かれるんでしょう。

----つづく----

次回はどうする家康 第8回「三河一向一揆でどうする!」2月26日放送です。

■感想

一向宗の勢力たるや、敵なしの印象です。
これも、年貢を納めないことにより、独立国家並の勢力に成長したためと言えるでしょう。
鎌倉時代から寺を守る僧兵というのが力を持ち出したのも、年貢を免除されたことによるのでしょう。
信長も家康も、宗教の名を借りたこれらの勢力は、新たな敵になると読んだんでしょう。先見の明があるというか、宗教恐るべしというか。
今の日本の無税で蔓延る宗教勢力、もっといえば、世界は宗教で動いているとも言えて、怖いです。


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