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【実況と感想】渋沢栄一 NHK大河『青天を衝け』34回「栄一と伝説の商人」

2021年11月7日(日)20時放送、NHK大河ドラマ『青天を衝け』34回「栄一と伝説の商人」を視聴しました。

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11月に入り、近くの街路樹も色づいてきました。
今年の冬はラニーニャだそうで大雪が心配です。
寒い冬になりそうな予感。
本当の気候変動は無視し、コップなんじゃらという環境の馬鹿騒ぎが復活し、メディアでは子供を身代わりに大騒ぎです。あアア~。
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■プロローグ
「戦争とはなんと多くの金が動くことか!」弥太郎
なんと馬鹿らしい栄一
政府の税収の9割が戦費に費やされました。
財政を動かす大隈に対し、不換紙幣を大量にばらまくことを抗議する栄一
ばらまきをする大隈に、信用が落ちれば価値が落ちると反発します。
「なんで官に楯突く」
銀行を作りたいと願う人達が多く訪れます。
銀行は儲ける手段ではない、国益のために作るのだ、という栄一に弥太郎は興味を示します。

栄一の3人の子、うた、こと、篤ニが大きくなりました。
里見八犬伝を見つける栄一
千代が子供に読んでくれるという、子供の頃を話し出す千代と栄一
長七郎に剣では負けるが体当たりでは負けなかったと自慢します。

---曲---

■こんばんは徳川家康です
お久しぶりですなあ。
ようやく武士は消えたが一等国には程遠い。
いやー、私も心配でね。
家定の頃結んだ安政の五カ国条約です。
この頃、不平等条約がネックになっていました。
うん?徳川のせいだって?うーん、20年も前のことですからね。

■政府では
伊藤博文、大隈重信は、ハリー・パークスと条約の話をしています。
パークスは、パブリックそのパブリックとはだれのことだ、と言います。
「民とは全ての民のことです。日本には議会も無い。実に馬鹿げている」
Chamber of Commerce=チェンバーオブコマース
世論を集める商人の会議所を作って欲しい、と伊藤は要請します。
福地源一郎と益田孝、喜作は考え込みます。
おかしろい!と一人賛成する栄一です。
「商人が手を組み知恵を出す組織が必要だと思っていたんだ」

■東京商法会議所
大倉喜八郎には外国貿易委員をお願いしたい。
運輸事務委員を要請した岩崎弥之助は欠席です。
大隈と組んで三菱は大ぼうな振る舞いをしているという噂があると批判します。

■三菱の弥太郎
商法会議所のことで五代に相談する弥太郎、必要かは半信半疑です。
「先を越されるとは、大阪にも商法会議所を作らねばと思っていた」
弥太郎「それほど必要なものなのか?」

■渋沢家
書生が住み込むようになりました。
東京の米を買い占めて、渋沢家を襲うという噂も聞く、と話します。
今を生きる若いものが、争い事を高みから見るだけで、文句だけを叫んで満足する人間に育ったのなら情けない。
更には、先人を時制遅れと軽蔑するなど、と千代は書生を諌めます。
「勇気さえあればいいのです」
栄一「貧しいものが多いのは政治のせい、救う場がないのが今欠けていることだ」
東京養育院の現状もひどい状態です。
やさしく接しろという栄一に管理者は反発します。
田舎育ちとはいえ恵まれていたんだ、と嘆きます。
私も養育院に連れてって、という千代です。

■弥太郎と栄一の対決
芸者をたくさん呼んで弥太郎は栄一を接待します。
接待の席で、同じ百姓の出だと、二人は共感します。
役人の理不尽に腹が立ち、”官は賄賂を以てなり”と書き付けたほど。
これまた役人の理不尽に共感する二人です。
今の政府の頭が武士のままだ、と栄一はいいます。
弥太郎の西南戦争で儲けた話に少し疑問ありそうな様子です。
「これからは金の世ぜよ」
「合本、合本と。いや、それはまどろっこしい」と弥太郎は反対意見です。
一人の才覚ある人物が動かすべき、と弥太郎。
独り占めすることはあってはならぬ、と栄一。
理想は高くともおとぎ話しだ、と弥太郎は反論します。
「欲のある人間が前進する」
「いやしかし。。。。」
「勝つもんと負けるものがいる。貧乏人は勝手にがんばったらいいけど、わしらはそうはいかやろ」
わしと手を組まんか、と栄一を説得しようとします。

「いや、お断りする!断じて違う」同意できない栄一です。
「皆で変わらければ意味がない。私とあなたでは考え方の根本が違う」
議論白熱の二人の間に、やすが手招きします。
帰るための裏口を案内するやすです。
「あんたの道を行な。きっと、良い世にしておくれよね」
貧乏しているものは、徳川様の方がましだった、と言っている。
お前のために生きろ、という平岡円四郎の言葉が蘇ります。
弥太郎は、こりゃー口説きがいのある男や!と滅気ません。

■芸者置屋
成功するものと没落するものが出てきます。
伊藤兼子が家族を養う目的で芸者になるためやってきました。

■養育院
子どもたちのところへ千代が来ます。
要らなくなった着物を分け与えられる子どもたちに、破れたところを繕う千代です。

千代は裁縫を子どもたちに教えます。
泣くことも制限されてきた子どもたちに泣いてもいいんだ、と諭します。
その後、千代は頻繁に養育院を訪れました。

■事業の発展
ガス、電気など暮らしに役立つ事業を発展させていきます。
ユリシーズ・グラント将軍が来日することになった。
アメリカ前大統領で南北戦争の英雄です。
不平等条約の改正をする千載一遇のチャンスです。
グラント将軍を盛大にもてなしてくれという伊藤博文。
官と民が一つになって歓迎すれば必ず認められる、栄一は賛同します。
千代たち女性たちも婦人代表として、もてなすことになりました。

次回は第35回「栄一、もてなす」

----つづく----

■大河ドラマ紀行
渋沢栄一は、東京商工会議所の初代会頭を務めました
東商渋沢ミュージアムには、栄一直筆の書が掲げられています。
五代友厚は同じ頃、大阪商工会議所を設立します。
御霊神社の近くに住み、足繁く通いました。
若宮商工稲荷神社で見守っています。

■感想
弱肉強食、強欲資本主義の役割を演じる岩崎弥太郎に対し、みんなで儲けないと意味がないと日本型経営を主張する渋沢栄一。
まさに、グローバル資本主義対和製資本主義の対決ですね。
まあ、客観的に見れば、どちらも大切な要素です。
どちらが強く押し出されるのか、で差が出てきます。
私は、今の世は、グローバル資本主義を強めたことで、世界に飲み込まれようとしているとしか見えません。
利益重視で採算が取れないとみるとすぐに事業を売り払うようなことを重視したために、半導体、液晶TVは日本から消えました。
半導体は必要なのだからなんとか工夫して存続させようという気持ちがあればどうなったことか?
ダボス会議のようなものに参加して自慢しているようじゃねえ・・・
渋沢栄一のように合本主義で行くのが本来の日本の姿のように思えます。


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