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量子精神学の曙光15. ユングの夢分析の世界に入ってゆく15. (C.G.ユング著、"パウリの夢"参照。)

( 1936年、ベイリー島セミナー、第2講より。)

"例えば鉤十字というドイツの象徴が反時計回りであることです。ドイツでナチスから、この事につき質問されたのですが、私がそれは不吉なサインであると伝えると、「あなたが鉤十字の内側にいれば時計回りに動きますよ。」と一人の男性が指摘をしてきました。…あのように(ナチスのように)大きな集合的な動きは、それ自体とは反対の方向へ進む傾向があります。大きな集合的な動きには…危険が潜んでいます。あまりにも頻繁に、その動きは自分自身の原理原則に背いてしまうのです。…初期のキリスト教は、数世紀を経て、かなり異なるものへと変質しました。個性化に背を向けた動きは、無意識の状態へと逆行して、それ自身の目的を変質させやすいのです。万人と同じようになり、万人に同一化するなら、あなたはあなたの自己の意識を失うからです。あなたが地上における神の実験であるという確信も…失われるのです。これらすべてを聖なる制度に委ね、自分を枠組みにはめ込み、その制度からの指示を受け入れてしまいます。"(✷‿✷)最近よく耳にする同調圧力の深層心理的定義です。一人一人の人間内部の小宇宙の覚醒なくしては、人間の集団は、レミングレベルだという事です。

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