レット・イット・ビー讃歌9. 〈絆はレット・イット・ビー〉
音立てて夕闇の中無人の列車が走りゆく
運転手の心を思う
どこまで行っても
大きな街でも村の駅でも
人々は乗ってこない
更地で乳母車おす若い父親がいる
小さな手を引く彼の心を思う
この先どうなる
家立てても
この子はやっていけるのか
皿から料理がすべり落ちてゆくように
多くの人々が人生の舞台からすべり落ちる
今は想うしかない百年前を
今は歌うしかない生ききるという決意
今は見えない隊列を組むしかない
絆はレット・イット・ビー
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