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白昼の怪1.〈路上の真っ黒いガス状のかたまり〉

一昨年辺りから、かすかな異変を感ずることがある。私はバリバリの霊体験や様々な夢体験に豊かな?経験がある。ほとんどすべてが、夕方から夜、明け方だし、昼間の体験も眠っている時の金縛りぐらいだ。それが白昼、太陽光があふれる快晴の日の、まさに日光のなかでも、有り始めている。今思い起こす最初の?はまさに夏の午後2時頃、自転車で駅近くのスーパーに買い物に行き、それから帰宅する途中に感じた。一瞬の感覚だが、強い夏の陽射しの照りつけるアスファルト舗装の道路上に、真っ黒なガス状のかたまりのようなものを視認したように感じた。田舎の道路事情がわかる人ならば、大都市圏の車が密集する地域よりも、田舎の高齢者ドライバー達の怖さをご存知だろう。東京や大阪で暮らしてきた私が、あきれるほど、田舎の道路は今、危険地帯化している。真っ黒い=陽光を通さない、ガス状のかたまりが浮遊していた地域は、高齢者ドライバー事故多発地域なのだ。警察や救急車が駆けつけ、数十人が現場検証していたり、アスファルト舗装の上の血痕に砂がかけられていたり。私も一度、まさにガス目撃場所の踏切で、高齢者ドライバーを避けてかなり手前で止まっていたのだが、高齢者ドライバーは何か気に食わないのか、5m横断歩道手前の私と睨み合いになり、車列ができても発車しなかった。いらつく後続車のクラクションでようやく車を走らせた。その直後、ようやく踏切を渡りかけていたとき、踏切のベルがなり始めた。慌てて渡りきった。事故多発のパターンの一つは、やはり異常な対人緊張だった。この数年、感じたことのない、人々の苛つきのようなものを感じている。

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