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ちちんぷいぷい

てんもん君がちちんぷいぷいしています。地震や争い、病気が来ませんように!

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地鎮武威武威    地鎮武威武威

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“聖なる量子力学   9つの旅 フレッド・アラン・ウルフ

2月のサンタ・フェの夜は、底冷えのする寒さである。その晩も、空気はどこまでも澄みわたり、頭上には満天の星が広がっていた。女性シャーマンで作家のジェイミー・サムズの家の裏手には、ティーピーと呼ばれるインディアンのテント小屋があった。わたしは、エド・マクガーとともに、このティーピーに入った。エドは~~オグララ・スー・インディアンのシャーマンでもあった。

エドは火の気のない焚き火用の穴の真ん中に立ち、わたしは冷たい土がむきだしになった床に腰をおろした。エドが、低い声で祈りを唱えた。それから、ワシ(イーグル)の骨に穴をあけて作った笛を吹き、祈りの歌を歌った。~~~

寒さのために、わたしは自分の体を抱きしめるような格好でうずくまっていた。やがて、エドの歌の背後に、ドラムの音が聞こえてきた。~~~

~~~〈ここ〉など、なかった。〈いま〉などなかった。わたしの周囲で、時間と空間が音もなく崩れ、溶けていった。わたしとともに残ったのは、音だけだった。わたしの耳が聞いていた音と、わたしの耳には聞こえるはずのない音ーーーなぜなら、ドラムなどどこにもなかったからーーーだけだった。〜〜〜

いつの時点からかは分からないが、わたしは一つの気配を感じるようになっていた。〈彼〉は、すべてを見透かすような、鋭い目で、わたしを注視していた。〜〜それは、圧倒的な存在感だった。

エドが、わたしの頭の上に手を置いた。それと同時に、巨大なワシの鋭い爪がわたしの頭蓋骨をつかみ、ぐんっと引き上げるのを感じた。羽ばたきの音とともに、わたしは地面を離れた。ティーピーの屋根をすり抜け、ジェイミーの家の裏庭の木立が眼下にひろがるのを眺めた。サンタ・フェの大地は、星をちりばめた紺色の円天井の下で静かに眠っていた。地上の静けさは、そのまま星空へと続いていた。すべては、わたしの足元にあった。飛翔のスピードが増した。わたしは、薄れゆく意識の中で、自分がさらなる高みへと運ばれて行くのを感じた。〜〜〜

気がつくと、すべてが終わっていた。〜〜〜

〜〜〜星明かりに照らされた夜の野原を歩きながら、わたしは言った。「ワシがティーピーに入ってきて、わたしを連れ去りましたよ」エドはただ「そうでしたね」と言うと、静かに歩き続けたのだった。〜〜”

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