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Asian Environment

Asian Reading アジアの活読

高伊さん御紹介本を一気読み。

刊行順に、①「地域再生の罠」②「商店街再生の罠」③「競わない地方再生 人口急減の真実」となります。

①「地域再生の罠」
索引の代わりに図1として取り上げた都市一覧と掲載章が載っていて有用。

引用1
専門家が推奨する成功事例のほとんどが実は成功していない。稀にある本当の成功は、異国や昔の古い話であり、しかも模倣が極めて難しい。

気付き
ブームのように地方創生、再生が言われ、移住特集や自給自足の番組が流れてますが、さもありなん、うまくいく方が少ないのはわかる。

引用2
マスコミと専門家の「過剰な報道」を指摘したい。 中略
開業時とイベント時は賑わう、これを私は「話題性確認消費」と呼ぶ。
マスコミは開業前〜開業にかけてキャンペーンのごとく大々的に紹介する。
こういう過剰な報道が「恣意的に作る話題性」に富む新しい商業施設に、市民はとりあえず足を運ぶ。だが、市民の行動は話題性確認に過ぎないので開業後数ヶ月も経つ客はまばらになる。

気付き
それでも、報道しないよリはましとは思うが、見ててまたやってる、、感を感じることが多い。番組を作る制作現場の方々もサラリーマンだし、数字取るにはとりあえず新しい事を採り上げるのだが、なんだかなーの感あり。

引用3
なぜ、皇居周辺の銭湯利用は増えたのか。増えたのは皇居ランナーの利用が大半だが、その後の交流の場として近隣の飲食店も繁盛する。

気付き
物販でなく、交流の場がキーワード。

・感想
目次を印刷して(許可もらって)ゲーム体験会後に配布したらどうだろう。

②「商店街再生の罠」
副題 売りたいモノから、顧客がしたいコトへ は、こと消費の理論に合っている。

引用1
商店街が衰退した理由として、よく言われる「大型店等に客を奪われた」論は幻想です。真実は、商店街が観光地化に走るなど地域密着の努力を怠った結果「地元客は自らのニーズに応えてくれる大型店を選んだ」のです。

気付き
いきなりガツンと、強者の力に敵わないかわいそうな弱者という刷り込みを砕かれます。真実は一つじゃないので、そういう面もあります。

引用2
藤沢市に限らず全ての自治体は職員食堂で安く便利に済ませる昼食と懇親会の現状を見直すべきです。市役所の職員食堂を廃止して、公務員は昼食と懇親会に商店街を利用しましょう。

気付き
そうは言っても、、の声が聞こえてきます。昔、食堂のおばちゃんが年収800万?で話題になりました。勤め上げるのは立派なことで
福利厚生の一環もわかるけれど、公務員栄えて町は衰退は本末転送。

引用3
本を媒介に老若男女が交流できる場サードプレイスを創る。中略
公立図書館があるのになぜ民間図書館が必要なのか。中略
公立図書館への不満は大きく2つ。静かに静粛な行動が求められ仲間と楽しく交流できない。月曜定休が多く、商店主が利用しにくい。

気付き
我が、SDGsセカイ蔵書図書館の目的の一つと合致する。人は対話を求めている。健全な町には、公立と民間の図書館があることではないか。

・感想
地元を思わない公務員を切り、補助金をあてにする商店主も切って、覚醒を促します。B級グルメの罠(グランプリを取りやすいメニューには納得)も
おもしロク、我が SDGs読書会で活読します。

③「競わない地方再生 人口急減の真実」
No.1よりOnly1っていうことですが、全員が勝てはしないのでほぼ正確に人口減数が予測される日本をどうするかのグランドデザインが必要だし
それは痛みを伴うけれど、未来よしにするには今からやらないと。

引用1
佐賀 武雄市お結び課が50組を成婚できた理由

気付き
前作で、がばいばあちゃんのロケ地に応募し選ばれた武雄市の話があったが、CCCが関わった武雄図書館も素晴らしいし
こういう課をすぐ作ってしまう機動性がすごい。

引用2
物を売る店員はスルーされる VS   物語を売る店員は売れる

気付き
伊藤博文の今ならセクハラな言辞からもみぢ饅頭を思いついたエピソード。
ものがたり性を強調している。「!」日頃から考えて浮かぶSerendipity。

引用3
品川女子学院は学校版「経営改革(再生事業)の成功例として有名」なのだ

気付き
我が、S真女学校はどーも親父の会の期待値と実態乖離してます。先生の想いともレベル合ってなさそうで、シナじょからの学び大。

・感想
武雄市は美味しい。鍋島(日本酒)、武雄図書館、嬉野温泉、また行きたい。久繁さん本読み解けば、地方創生の解はほんとんど出てくるのでは、と思います。


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