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【読書感想】自閉症のうた

東田さんの自閉症のうたを読みました。

東田さんがフィンランドへ行った時の様子が書かれていたり、「自閉症のぼくが跳びはねる理由」を英訳された作家さんディヴィッド・ミッチェル氏とのQ&Aスタイルのパートや、小説「自閉症のうた」と「旅」の2編も収録されており、てんこもりの内容でした。

小説「自閉症のうた」も、「旅」も、読後に心がほっとする内容でした。

東田さんご本人が「僕が目指している小説は、たとえ物語の結末が悲劇に終わったとしても、読んでくださる方が幸せな気分になれる、そんな作品です。」と書かれているように、本書に掲載の2編の小説とも、読後はあたたかい気持ちになれました。

東田さんの独特の考え方「命はつなぐものではなく、完結するものだ」といったことや実にユニークな感性、言葉の表現にも心を動かされました。

なるほど、そういう見方もあるんだな…と。自閉症という特性を持った人ならではの思考があるのだと思います。

健常者ではおよそ思い浮かばないようなことを考えたり、物の捉え方をしたり…彼の作品を読むごとに自閉症者に対し深く興味が湧いてくるとともに、もっと彼らについて探求したいと思うようになってきました。

幸いうちには自閉症者が1人いますから、彼もこれからもっとおもしろいもの、興味深いもの、ことを見せてくれることと思います(^^)。

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