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夫が恋に落ちた相手は天才肌の弁護士でした

著:御手洗ケール

我が家は韓国ドラマを見たことがありません。正確に言えば、続けて2回以上観たことがないのです。友人におすすめ、と言われたドラマを見ても、いずれも1回で終了。理由はいくつか考えられるのですが、ハマる、ということもなく、今まで来てしまいました。

故に、これからもどんなに話題になっても観ることはないと思っていた韓国ドラマですが、そんな我が家に異変が起きました。

最近になって、ローカル紙にとある韓国ドラマの記事が載り、それを読んだ夫が興味を示し、ちょっと観てみたいと言い出したのです。それはすでによくご存知の方も多いと思いますが、「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」(Extraordinary Attorney Woo)というドラマです。

主人公のウさんは、天才的記憶力を持つ自閉症スペクトラム障害の新人弁護士。法律のことは幼い頃からほとんど頭に入っていて、大好きなクジラに関する知識も半端じゃない。半信半疑で観始めたところ、評価が高いのもうなずける内容で、1回目から見事にハマりました。

基本は法廷ドラマなので、1話でメインストーリーが完結するのもスッキリだし、人間関係や恋模様も、次が気になる感じで毎回終わるのも癖になります。韓国ドラマ初心者の私が言うのもなんですが、セリフも気が利いているし、出演者の演技も見事で、韓国ドラマの奥深さを実感しました。今までが食わず嫌いだったのでしょう。ドラマを見て、こんな気分になったのは本当に久しぶりです。

そしてふと気づくと、となりで毎回涙して、ついには「彼女は今まで見た中で1番チャーミングな女性」と言い出す人が約1名。どうやら天才肌の弁護士さんに恋してしまったようです。私と違って、ほとんど「好き」な俳優とかの話はしないので、ちょっとびっくりしましたが、演じる女優さんは、1年をかけてこの役柄に取り組んだとのこと。リアリティの中に癒やしを投影したウ・ソンウというキャラクターが、多くの人の共感を得たのは納得です。

普段の生活では、スキンシップをはじめ、苦手なものが多くて変わり者に見られるけれど、一旦スイッチが入ると、マシンガントークで法律の知識をアウトプット。そのギャップも見どころですが、さまざまな困難を乗り越えながら、弁護士としてまっすぐに進んでいく主人公を、私も心から応援したくなりました。

今年は食わず嫌いはやめる、を目標の一つにしようと思った出来事のご報告でした。


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