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ハワイでジブリの夏が始まりました。

著:御手洗ケール

7時半を過ぎても、まだほんのりと明るさの残るホノルルですが、夏至を迎え、これから1日ごとに陽が短くなって行きます。

とは言っても、これからが夏本番。今年はマンゴーの当たり年のようで、あちこちでマンゴー贈呈式が行われているようです。私も「近所で無料で配っていた」という友人2人からお裾分けをいただきました。カイムキには、毎年マンゴーハンターが現れ、近所から取ってきてはレストランなどに売る輩が現れるのですが、今年はまだ見かけません。豊作すぎて需要と供給のバランスが崩れ、割に合わないのかもしれませんね。

そんなハワイで、夏休みに合わせて毎年行われるスタジオジブリ作品の劇場上映も、最近のハワイの夏の風物詩の一つと言えるくらい恒例行事となってきました。

ここ2年ほどは中止となっていたためか、カハラの映画館で6月から始まった今年のスタジオジブリ・サマーフェスティバルは、毎回大盛況。毎週水曜日(日本語英語字幕付き)と木曜日(英語吹き替え)に、週替りで1作品が1回づつ上映されるのですが、毎年最も人気の高い「千と千尋の神隠し」の日本語版は、通常1番大きなスクリーンで1回のみの上映のところ、異例の追加上映が決まり、今回なんと3スクリーンが満席になるという快挙。

英語圏の人は、「ギブリ」と発音する場合がほとんどですが、1年に1度、ジブリの大好きなキャクターに会いたくて映画館に足を運ぶファンのなんと多いことか。自分が好きになってから時を経て、自分の子供を連れてまた見に来る、というファミリーもハワイにはたくさんいます。DVDで見て育っても、やはり大きな画面で観ると印象も感動も違うので、今年は何を見よう?という人、今年は何本見よう?という人から、初めてジブリに触れるというビギナーまでが集い、劇場が満席になるという現実に、日本人として素直にうれしく思うのです。

日系人が多いことも関係しているかもしれませんが、海を隔てた小さな島で、こんなにも愛されているジブリ作品。毎年でも足を運んでしまう魅力ってなんだろう?と考えても、きっと答えはファンの数だけあるはず。私はといえば、今年は「魔女の宅急便」や「耳をすませば」で、ジブリ猫に会いに行こうと目論んでいます。

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