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イオラニからManekinekoが我が家にやってきたの巻

著:御手洗ケール

7月2日、長らく勤務していたアロハウェア・メーカーのイオラニが68年の歴史に静かに幕を降ろしました。まだ信じられない気持ちが強く、実感がわかないというのが正直な感想です。

今週に入って、大掃除並びに片付けが始まり、3日ほど手伝いに駆り出されましたが、7月7日の七夕をもって、私の正式な勤務は終了となりました。明日から行く必要のない、私物が片付けられたオフィスやガランとしたストアは、突然ぱったりと時が止まったようです。この場にまた命が吹き込まれるのはいつになるのかわかりませんが、もし全く違うオーナーの全く違う店になってしまったら、それはそれで寂しさ倍増かも。。。

なんてことを考えながら片付けをしている最中に、長年お店を見守ってきた3体の招き猫をきれいにしていたら、オーナーが「あとはよろしくね」と言いに来て、その場で彼らが我が家への引っ越しが決まりました。

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うちには元気いっぱいの保護猫が5匹おりますが、実は招き猫も負けないくらいいます。

招き猫は、Lucky Cat とかFortune Catなどと呼ばれ、日系人の多いハワイでも商売繁盛に欠かせない人気アイテム。ショップやレストランのレジ近くに招き猫が鎮座していることも多く、ごく見慣れた風景で、Manekinekoという言葉もかなり浸透しているようです。

そういえば、ご近所のお花屋さんにも

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そしてお気に入りのサイミン・レストランにも。

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ハワイで最も古いアロハシャツメーカーの一つと言われるイオラニの創始者は、日系2世。長らく独自の店舗を持たず、当時のリバティハウスなどのデパートでの販売のみだったので、これらの招き猫は10年前に初めて工場の一部にストアをオープンした時からの住人だと思われます。

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どの子も似ているようで、微妙に表情が違うのも招き猫の魅力ですよね。大きな招き猫は、置く場所がまだ決まっておらず、せっかくお引越ししても、まだ包装を解けないまま。なるはやで置き場所作るので、もうちょっと待っててね。責任は重大ですが、大切にするので、これからは我が家をお守りくだされ。



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