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旧正月がやって来る

著:御手洗ケール

気がつけば、あっという間に2月も半ば。スーパーボウル・サンデーが過ぎ、今週末はバレンタインデー、週が明けるとプレジデンツデー、ファット・チューズデーとイベント続きの2月ですが、その前に旧暦(太陰暦)で祝う旧正月(春節/チャイニーズ・ニューイヤー)が12日にやって来ます。月の満ち欠けを基にしているので、最近では、ルナ・ニューイヤーという呼び方もポピュラーになってきました。

銅鑼の音とともに現れる獅子舞い(ライオンダンス)。爆竹の音と煙。ジャイやガオなどの正月に欠かせない料理の数々・・・。例年だと、2回目の新年はホノルルのチャイナタウンを中心に大いに盛り上がるのですが、今年はそれもお預けとなり、寂しい限りです。

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数年前までは、チャイナタウンの裏通りを通行止めにして、朝から夜までブースでショッピングや腹ごしらえ、中国武術のデモンストレーションなどが楽しめるナイトマーケットや、パレードが行われていましたが、ここ数年はチャイニーズ・カルチュラルプラザがイベントの中心。セレブレーションは、夜になるにつれて、フードやラッキーアイテムのブース、ステージでの演舞、ライオンダンスを目当てに人が集まり、本当にわくわくします。しかし、狭い通りに人がひしめきあう超密の世界なので、中止は賢明かと。

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なにはなくてもライオンダンス

獅子が舞うライオンダンスは、これなくしては新しい年はやって来ない、というくらい大切な存在。見るだけでもラッキーな気がしますが、さらに獅子の口にお金を入れて食べさせると、獅子が邪気を祓い、幸運をもたらしてくれるのだそうで、ライオンを見かけたら、迷わず1ドル札をライオンの口に突っ込みましょう。しかしライオンとて生き物なので、時には噛み付かれることもあり、注意が必要です。

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お金はレイシー (利是)と呼ばれる赤い小さな封筒に入れると、さらに縁起がいいようですが、今年はライオンと出会っても、お金を口に入れるのではなく、スタッフに手渡すことになっているとのこと。それでもご利益は変わらないと信じましょう。

通りを練り歩くライオンとは別に、難易度の高いポールジャンピングを披露するエリートライオンたちもいます。世界選手権もあるくらい人気の高いライオンダンスは、ショッピングセンターやファーマーズマーケット、クラフトフェアなどにもやって来て、まさに神出鬼没。店舗やブース、レストランをくまなく訪れ、商売繁盛と家内安全、幸運を呼び込むのですが。。。

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今年は、家にいながらライオンダンスを見る方法を発見!2月12日夜7時から、ハワイシアターがライブストリーミングを実施するのです。ライオンダンスだけでなく、様々なチャイニーズニューイヤーのイベントが無料(ドネーション付きのチケットもあり)で楽しめるので、これは見逃せません!

2021年丑年のお守り

1月1日の元旦に間に合わなかったこと(大掃除とか、ただの掃除とか、片付けとか)は、旧正月に間に合えばいいやという都合のいい考え方も、カウントダウン間近のここへ来て通用しなくなったことを実感する日々ですが、今年も自分の干支と風水的見地から運勢を見てもらい、身を守るラッキーチャームを購入するため、チャイナタウンへ出かけました。

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毎年お世話になっているマウナケア・ストリートの「Tea Hut and Feng Shui Art」のMr. Woからは、運転に気をつけることと、留守のときの戸締りに注意とのアドバイス。運転はしないのですが?と聞いたところ、歩いていても車に気をつけるようにということらしく、チャームの封筒の裏にも大きく書かれ、かなりびびりました。そしてゲットした今年のチャームがこれ。なぜゾウなのかわかりませんが、とにかく1年間身につけて、安全に過ごしたいと思います。

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体の奥まで響く銅鑼の音と、勇壮な獅子の舞いが、私たちの不安や病い、そして邪気を振り払い、2021年が平和で愛に満ち溢れた年となりますように!

Kung Hei Fat Choi!

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