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二通の手紙に支えられている(エッセイの種)/なまけdays-200819

・折衷案で、雑記を書きます。嗚呼、我が愛しき箇条書き。備忘録。

・昨日、二人の友人からそれぞれ郵便物が届いた。一つはお手紙、一つは小包。

・手紙の方は、高校時代からの友人からだった。先月出した手紙の返事だ。友人の筆跡をみるだけで何故だかとても嬉しくなるのだから不思議である。彼女の字を見ると、不思議と高校時代にタイムスリップしている気持ちになる。休みがちの私にノートを貸してくれたのは、いつも彼女だった。

・封筒に、綺麗なマスキングテープですこしだけ装飾がしてあるのも、とても『らしく』て愛おしくなる。

・LINEをすれば一瞬で相手に届いて、すぐにやりとりが出来る便利な時代だ。でも同時に、会うには中々にハードルが高い時代でもある。手紙をあけるときの紙の感触も、文字に触れたときの凹凸も、頻繁に会えない友をそばに感じられて、とても好ましく思えた。

・文通って、いいな。

・もう一つの小包には、友人から染物にあずかったシャツに、手紙やプレゼントが同梱されていた。

・この夏、我が家の庭には藍が育っており、その生葉でシャツやらフェルトやら刺繍糸やらを薄青に染めるのがマイブームである。そのことを話したら、遠方の友人からシャツを染めてくれないかと頼まれた。藍の葉はまだまだあるし、なにより自分が染めたものを彼女が着るのだと思うと、心が躍る。二つ返事で了承すると、小さなダンボール詰められたシャツが届いた。たくさんのプレゼンも一緒に。

・お気に入りのお菓子、ちょっと懐かしい笛ラムネ、淡い色合いのコースター、それから私をイメージして選んでくれたというネイル。

・ただシャツを染めるだけでこんなにもいっぱい貰っていいのだろうかという気持ちと、でも、ひとつひとつを選んだ彼女の顔が思い浮かぶようで、心底嬉しい。特に、ネイルカラーは「イメージしてたらはつかちゃんのアイコンの色になってたことに、後で気づいた」と言っていて、可笑しいような、くすぐったいような、不思議な気持ちだ。

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・笛ラムネが入っているところが『らしく』て、愛おしい。そういえば最後に会ったのは去年の夏ごろだった。あの時は一緒に動物園へ行ったのだ。次は水族館にでも遊びに行きたいな。早く、そうなればいいのに。

・時々、いや、割とよく、かもしれない。
 この世で一人で、誰も自分になんか興味がないんだろうと、そう思う時がある。

 それは、夜中に目覚めて中々寝付けない熱帯夜だったり、あるいはすべてが蒸発しそうな日差しの散歩道だったり。どんなときも、そういう憂鬱が、私の後ろにべたりと張り付いている。

 無価値で無意味、おのれをそう判じるこころもち。

 だけれども、どうだろう。普段あまり連絡を取らない友人から手紙が届く。そして、そのボールペンの字に、あるいは小包の中身に、その先にいる友を感じて嬉しくなる。
 私が、こうして嬉しいなって、そう思うのと同じように、彼女たちも私からの手紙を嬉しいなって、そう思ってくれているのかもしれない。

 常にそばにいるわけじゃないけれど、それでもつながっている確かな糸を、とても愛おしく感じるのだ。

 インターネットを使えば一瞬で縮まる距離や、消えていく個人の香りを、ペンを握って、時間をかけて、切手代を出して。でも、手元に誰かの香りが届く。

 私たちは、誰か他人のためには生きられないし、誰かの拠り所になるのはすごく重荷だ。でも、こうして手のひらに収まる手紙ひとつひとつ、細い糸の先にあるひとりひとり、それが集まって、私と言う人間を支えてくれているんだな。

・手紙を箱にしまいながら、そんなことを考えていた。


・って感じのエッセイを書きたかったんだけど、うまいことまとまってないし、まとまった文章を書きたい気持ちはありつつも私は今とても眠いので、エッセイの種だけを置いて寝ます。

・え~~~い!って書いたものって、文章がふにゃふにゃしてますね。なんか言ってることもよくわからないし。もうちょっとシャンとしろ、シャンと。せめて文章くらいシャンとしろ、実物がふにゃふにゃなんだから。

・そんなわけで、今日は友人のシャツを染めました。自分のもついでに。藍はそろそろ終わりかな。綿花が咲いています。パンッとはじける秋が、今から楽しみです。

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・おわり。

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