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君の描く空は 2

第1話 コウジ

シホが「あのさ、コウジどこ行ったか知らない?」とカズユキに尋ねた。

カズユキが「あ、それならあっちだよ」と指を差してのんきにして居た。

コウジは「キャキャキャ」とハイハイしながら、火のついた暖炉の前に居てシホが「ほら、そんな所に居たら火傷をするわよ。ダメ」とコウジに注意をした。

そしてコウジは「ぶーぶー」と顔を膨らませて、また火の傍へと歩いて行こうとするので、ベビーベッドに寝かせた。

シホが「全く仕方ないわね?あの子は将来、やんちゃになりそう」と苦笑いをした。

その隣で静かに指しゃぶりをして寝ているのは、ミズキだった。

ミズキは寒い日に生まれて、春の陽気に誘われて生まれたのがコウジだった。

シホが「さぁ、ご飯よ」と声を掛けると、カズユキが「はーい」と返事を返した。

ミズキは「お、お、お」と発言しようとして居て、シホが「あら、この子今喋ろうとしているわ」と喜んで居た。

カズユキが「本当にそうだな?やったー。誰を呼ぼうとして居るんだろうな」とシホに伝えた。

シホは「うーん、私の事かしら?」と思って居ると、ミズキが「おかあ・・・さん」ときちんと喋る様になっていた。

カズユキが「じゃ、俺は?」と聞くと、ミズキが「おとう」と答えた。

カズユキが「俺の名前は、おとうしか呼べないのかー」とちょっと残念そうにして居た。

シホが「ふふふ、しょうがないわ。こういう事は少しずつじゃないと呼べないのよ」とカズユキに返事をした。

カズユキが「そうだな?もう少し大きくなったら俺の事も呼べるようになるかな」と嬉しそうにして居た。

シホが「そうね?そうなると良いわね?」とカズユキに声を掛けた。

夜になると、シホとカズユキは晩酌をしながらくつろいでいた。

 

 

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