見出し画像

吹奏楽部の未来はどうなるの??

新たな舞台、新たな課題

この記事は吹奏楽部出身者・吹奏楽部に所属している人・吹奏楽部の子を持つ親御さんに向けて書いております。



「学校部活動および新たな地域クラブ活動の在り方等に関する総合的なガイドライン」よると「2023年度から2025年度までの3年間を改革推進期間と位置付け、休日の学校部活動の段階的な地域連携・地域移行を進めるが、「地域の実情等に応じて可能な限り早期の実現を目指す」とあります。
実際にどのような課題があるか一緒に見ていきましょう。

資金の問題

 地域移行には費用がかかります。例えば交通費、楽器のメンテナンス、楽譜代作成などの費用が考えられます。もちろん地域の会場を使う場合は会場費が発生することになります。後述のコーチ代もこの中に含まれます。
ただ、この費用は部員だけで賄うのは現実的じゃない負担金となることが予想されています。

備品の問題

 これはつまり楽器のことです。学校備品は学校で使うことを前提にして部費や公費で購入しています。この学校備品楽器が地域移行のクラブ活動で使えるかどうかは未だ不明です。

指導者問題

一斉に部活が地域移行へと進めるにあたり、指導者の不足が考えられます。
上記のように金銭的な課題を内包しており、潤沢な資金を用意できる団体は限られるように予想されます。
 少なくとも毎日指導者が来て、報奨金を時給で払うというのは不可能に近くなるのかもしれません。
 ある種ボランティアのような形態になるのもやむをえないのではないでしょうか。

会場問題

これは地域によると思うのですが、私の暮らす岡山県では
「グラウンドは地域に開放している」という学校は少なくありません。
その延長でグラウンドで部活=クラブ活動に移行するというのはわかりやすいように思います。
 ただ、音楽室を開放している学校はわずかです。何故なら、建物の中にあるから。多数の外部者が訪れる環境に対応できないのです。
 音楽室が使えれば良いですが、そうでなければ地域の音が出せる施設を探すしかありません。そして打楽器が置けるような施設。そして定期的に使える施設。そして格安。
 私の知る限りそのような施設は岡山にはありません。
みなさんの地域はいかがでしょうか。

スケジュールと時間管理

 地域活動に参加することで、生徒のスケジュールはさらに厳しくなります。現在学生諸君は忙しい放課後を過ごしていると思います。
今までどおりのたっぷりとした時間をクラブ活動に割くのはこれも難しくなりそうです。
 効率的な時間管理と柔軟なスケジューリングが求められます。

まとめ

つまり吹奏楽部の地域移行は、大変な課題を内包しています。
そして未だ、国や自治体からの補助も決まっていないと聞きます。

ただ、必ずやってきます。
私たちが対策をしようがしまいが、この未来はやってきます。

僕も一緒に考えます。みなさんも一緒に対策を考えてみませんか?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?