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超音波検査における胆嚢底部の描出のコツ

こんな方におすすめの記事です。

1.臨床検査技師の方

2.超音波検査を勉強中の方

3.臨床検査技師の仕事に興味がある方

ハットラボブログ(【検査技師向け】胆嚢底部のみかた)で基本的な見方をつづりました。

ここでは胆嚢底部の描出のコツをより詳しく書いてみようと思います。

おさらい

胆嚢底部の描出には

1.リニアプローブ

2.多角度

が有効でしたね。しかし、それでもみえづらいことが多々あります。

機械の設定がいまいちであることも原因に挙げられます。

また同じ設定でも患者の状態(肥満型、やせ型など)にあわせて、自分で設定を変えることができれば検査の幅も広がります。

これを読めばあなたも胆嚢底部が少しみえてくるはずです。

設定調整1:デプス

デプス調整、簡単なことですが、意外と細かくされていないことが多いです。

胆嚢底部は体表から約2cm以内に描出されることも多々あります。

それなのに5cm分のデプスで検査をしていると胆嚢底部はよくみえません。しっかりとデプスを浅く、2.5cm~3cmくらいにして検査してみましょう。

設定調整2:ダイナミックレンジ

ダイナミックレンジを意識して撮像しているでしょうか?

機種にもよりますが、例えばCanonだと65dB、HITACHIだと70dBがデフォルトになっていることが多いようです。

このダイナミックレンジ、数字を小さすると固い画像、大きくすると柔らかい画像が描出されます。

胆嚢底部では小さくして固めの画像を作った方が底部の認識がしやすくなります。私はだいたいもとのdBより5~10dB下げて撮像します。

ここからは各メーカーごとの機能で胆嚢底部をみやすくするものを紹介してきます。

Canon、HITACHI、GEのエコー機をお持ちの方はぜひ参考にしてみてください。

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