その「ありがとう」、家族の将来を犠牲にしてもいいの?

以前の記事で
発達障害の人は「ありがとう」と言われるのが大好き。
と書きました。

「ありがとう」と言われて、多幸感につつまれる。
ついつい、無理をしてでも人に尽くす。
本当はいらない契約もハンコ押しちゃう。

「うちの夫、外面が良いから困ってる」
「うちの姑、外面が良いから困ってる」
昭和の時代、お嫁さんの立場が弱かったので、そういう夫や姑をもつお嫁さんは相当苦労されたと思います。(小説読んでると、それで悩んでる昭和のお嫁さんがよく出てくる)

昭和の時代に、外面が良い人たちとその家族

昭和の時代は、まだ良かったんですよ。なんとなく、みんな顔見知りですから。

お嫁さんは苦労するけど、家庭崩壊するほどお金を使わされる場面は少なかった。

「情けは人のためならず」という言葉が生きてる時代で、「〇〇さん、人がいいからね〜」とみんなに周知され、困った時には助けてくれるようなコミュニティ。
「3丁目の夕日」という漫画がありますが、あんな感じ。

当人同士は知らなくても、子供同士が友人だったり、夫の勤め先の同僚だったり、どこかで、ゆるく繋がってる。
人の道に外れたことをすれば、どこの誰が、何をしたのか、すぐに噂になる。

田舎ほど濃いですが、都会でも田舎ほど濃くはなくとも、そういうコミュニティだった。

余談ですが、田舎はですね、
「小学生の息子が万引きした」ことが、すぐに知れ渡り、父親の職場で引き合いに出され、父親が肩身の狭い思いをする
「父親が、ちょっと強引な契約をまとめる」と、噂になり、子供が学校でいじめられる。

「お天道様がみてるよ、恥ずかしいことしたらダメ」が、リアルな世界でした。

私の子供時代(平成)でも、その残り香が残っており、あの閉塞感はイヤでした。
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保険のセールスレディにしても、新聞屋にしても、ヤクルトレディにしても、同じ町内の知り合い。
噂になる可能性があると思えば、悪徳な商いは、知り合いにはやりにくいものです。
自分の行いで、子供が学校で後ろ指さされるかも?という可能性が否定できないから、非道なことはやりたくない。

「明らかに不必要な保険は勧めない」
「新聞も、2社も3社も勧めない」
「3人家族に、1日10本のヤクルト勧めない」

そんな暗黙のルールがありました。

令和の時代、外面が良いとどうなる?

「保険のセールスマン」「新聞屋」「ヤクルトレディ」「外壁塗装」「子供の英語教材」「宗教勧誘」
休日には、たくさんの勧誘が自宅に訪問してきます。
どこの誰か?って分かんないと思います。相手だってこっちのこと知りません。
「子供の自転車あるから、子供がいるんだろう」
くらいの感覚でピンポンしてきます。

相手のことを知らない状況、
また、どんなに不要な商品をうりつけても噂にならない状況、
そんな状況だと、人間ってどこまでも非道になれるんですよ。
不要な、高額な商品を売りつけることに罪悪感を持たない。

もっと言えば、100件200件とひたすらピンポンして、「ありがとうと言われたい病」の人を探して、お金を得ようと動いてる。

「ありがとう」って言われたいために、ホイホイ契約してると、家族が崩壊します。

本当に大切な人たちは「ありがとう」とは言わない。言えない。

家庭崩壊まで辿り着いちゃう「ありがとうと言われたい病」の人って、「ありがとう」という言葉や、ありがとうについてくる笑顔に囚われすぎのように見えます。

お金を払って貰える「ありがとう」や笑顔は、作られた嘘で幻だと理解した方がいいです。

家族のために働いて給料稼ぐ。
家族のために洗濯して、食事をつくる。
子供の将来のために、節約してお金を貯める。
家族のために、自分の欲しいものを我慢する。

ここら辺は、ありがとうとは言われにくい奉仕です。
当たり前すぎて。

逆に考えてもそうですよね?

水道の蛇口捻って、清潔な水が出る。
蛇口を捻るたびに「ありがとう」「ありがたい」とは思えない。
本当はありがたいことなんですが、当たり前すぎて、毎度毎度、感謝の感情をもつことができない。

「私、ありがとうと言われたい病かも?」と思う人は、水道を思い出してください。

自分を必要としてくれてる大切な人たちは、「ありがとう」とは言わない。
大切な人のためにできることは、ありがとうと言われなくても、毎日安定して清らかな水を出しつづけること。
それをやめたら、大切な人は困ってしまうこと。

自分の持ってる、「お金」や「時間」。

それは、将来の家族のために使う「お金」と「時間」でもあります。

「知らない人にありがとう」と言われるために、「今」「自分が多幸感を得るために」お金を使っても良いのか?

「将来」「家族が笑顔になるために」使うためにお金を取っておいたほうがいいんじゃないかな?
と、財布を開く時、サインをする時に、考えてみて下さいね。




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