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動物が教えてくれる〈仲良し〉の意味 〜カラダが先で、言葉は後〜


今日のテーマは「友達と仲良くできない」についてです。
以前お話しした「おもちゃの貸し借りができない」であったり、
「乱暴にふるまいすぎてケンカになってしまう」だったり

様々なケースがあると思いますが、
そういったお子さんに
大人である私たちは、どんな声かけをすることが多いでしょうか?


「仲良くしなさい」
…そんなふうに、説明していたりしませんか?


では、「仲良くする」って、どういう意味でしょう?
辞書で調べてみました。

一、違いに打ち解けること、親しくなることなどを意味する表現。
二、集団になじむことを意味する表現。

じゃあ、喧嘩してしまった子どもに、
「仲良くしなさい」
つまり
「お互いに打ちとけあいなさい」
「お互いに親しくなりなさい」
と声をかけることは、
…間違いではないのですが、
よく考えてみると、
難しいことではないでしょうか?!



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話は変わりますが、
先日知人と話をしていて
マッサージに行った知人が、
「骨盤を動かすこと」について、話してくれました。
骨盤て、どこにあるか知ってますよね?
腰の骨、脚の付け根、
カラダのどこにあるかっていうのはな
んとなくイメージがつくと思いますが、
じゃあ、
その骨盤を動かしてください、
と言われたら、どうしますか?

知人も最初、どうしていいのか全くわからなかったそうです。
そして、カラダに触れてもらいながら
あれやこれや、やっているうちに
ああ、ここにある骨盤が、
こういう感覚で、動いているっていうのが
だんだん、わかってきたようなんです。

その結果、私と話をしている時も、
「骨盤を動かす」ということに関して
そんなにストレスなく、会話の中でやりとりができたんですよね。

でも、その感覚がわからない人は、
その会話に混ざっていたら
ちょっとストレスだったと思います。
何を言っているか、よくわからないんです。
私自身もそうだったのですが、
骨盤に限らず
スポーツのあらゆる場面で、
「自分のカラダをどうやって扱ったらいいか」は、
できるようになってみないと、
よくわからないことが多いです。

子どもたちで言えば、
ボールを蹴るときに「足の甲で蹴る」
というものだったり。
ややこしいところだと
「ブリッジの姿勢で歩いてみてください!」
なんて言われると、
全く、手も足も動かなくなってしまう子どもがいたりします。

…その骨盤の話を知人と終えてから、
ハッとしました!

●カラダでわからないと、意味が理解できない●
ということが、
他にもあるんじゃないかと思うんです。
「誰かと仲良くする」
というのが、
それに当てはまらないでしょうか?!

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私は、昨年の秋に淡路島に行って
『オリジナルプレイ®』というカラダ遊びを学んできました。
大人もカラダも関係なく、全身を使って遊びます。

たとえて言えば、子猫や子犬が、兄弟たちとぐちゃぐちゃになって遊んでいる、あんなイメージです。
『オリジナルプレイ®』というのは、
遊びの根源にあるもの、遊びの根っこにあるもの
という意味ですね。
これを体系化されたドナルド・フレッドソン博士は
そうやって遊ぶ時、
そしてその遊びの根源にあるものに
●カラダと心の安心、安全●
それをものすごく強調していました。

だから、
そういう遊び方が進んでいった先に
「相手を大切にする気持ち」が膨らんで
「大好き」が上手に伝えられるようになって
そういう子どもたちが増えていった先に、
世界平和のようなものが実現するのではないか?
とおっしゃっていたのが、すごく印象に残っています。
「あ、やっぱりそうだ!」
…そう思いました。

●言葉でわかることより先に、カラダでわかること●
が、必要なんです。
私たちまぁぶるのような療育の現場では
子どもたちに注意する時に
「ちゃんとしなさい」
「しっかりしなさい」
というような
曖昧な表現は
避けるように言われています
できるだけ具体的にでないと
子どもが内容を受け取れないからです
「仲良く」とか
「大好き」ということを
言葉でなく、
カラダで体験するのに、
『オリジナルプレイ®』に取り組むのは、とても効果があると思います。
ただ、それだけではなく、
たとえば子猫や小鳥を掌にそっとのせて
その体温を感じてみる…、
餌をあげたり頭をなでてあげたりして、
喜んでいるのを
目の前で見てみる。
…そんな経験、体験が、仲良しということの
『源体験』になるのだと思います。
(※源体験についてはこちらの動画をどうぞ)



動物と触れ合う機会がないという方も、
ご安心ください。
子どもたちの近くにいる大人が、
まるで小鳥に触れるように、
猫をかわいがるように、
お子さんの背中や頭を
やさしく撫でてあげてください。
ギュッ!と、ハグしてあげるのも良いと思います。
何もない時でかまいません。
友達と仲良くできない乱暴なお子さんは、
そういった体験を、求めているのかもしれません。
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というわけで、
「友達と仲良くできないお子さん」についてお送りしました。
(2020年8月収録)

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