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【コラム】感覚運動あそび

ご覧いただきありがとうございます。

今日のテーマは、こちら!

あそびの発達について 1

子どもの発達を促すために、あそびは最も重要です。
その遊びにも、発達の段階があり、一足飛びには進んでいきません。

まだその段階ではないのに、親や指導員が無理にその遊びに参加させようとしても、うまくはいきません。

今日はその、あそびの発達の過程を考えていきたいと思います。

感覚運動あそび

あそびの始まりは、この感覚運動あそびからです。
身体を動かすことで得られる感覚を楽しむ、というものです。

手で触れたものがヒラヒラ揺れたり、キラキラ光るという状態を目でとらえて、「視覚」で楽しむ遊び。

握ったり、踏んだりして出る音を耳でとらえて、「聴覚」で楽しむ遊び。

グニグニするものや、ブツブツするものを触って感じる、またはこそばされてくすぐったいと感じるような、「触覚」を楽しむ遊び。

ブルブル震える振動や、前後左右にスイングする揺れ、ふわっと落ちるような感覚の「固有感覚」を楽しむ遊び。

などなど、様々な感覚を得るための運動を自分から行動を起こし、対象の物や人とかかわりながらあそぶ、という段階です。

基本的には自分と物などの2項関係で成り立つことが多いので、一人遊びが主体となります。

他者とのかかわりよりも、まずは自分と物、自分と大人などの直線的な関係が重要になります。

ここをしっかりと満たしてあげることが、次のあそびへの発展につながります。

いちばんシンプルな感覚運動あそびは、「歩く」「走る」「ジャンプ」などです。

ずっと走っていて困ります、、、という相談を受けることもありますが、今は走ることで足裏や体に得られる感覚が楽しくて、”あそび”として走っているので、思う存分走らせられる環境で走らせましょう!とお話をすることも多いです。

感覚運動あそびは、いわば”感覚のコップ”を満たしていく作業です。
そのコップの大きさは感覚の種類によっても、また人によっても大きく違います。

そのように走り回るお子さんは、まわりのお子さんより走ることによって得られる感覚のコップが大きいので、たくさんたくさん、走り回って一生懸命コップの水を満たしているのです。

コップが満たされないうちに、その遊びをやめさせてしまうと、これからのあそびの土台となる部分が崩れてしまいます。

感覚運動あそびには、以下のようなものがあります。

・走る
・ジャンプ
・階段を上る
・転がる
・押す
・引っ張る
・泳ぐ
・浮く

・よじ登る(ジャングルジム)
・すべる(すべり台)
・落ちる・上がる(シーソー)
・揺れる(ブランコ)
・ぶら下がる(鉄棒・うんてい)
・バランスをとる(いっぽんばし)

・つまむ
・にぎる
・はなす
・はさむ
・すくう
・はめる
・入れる
・落とす
・出す
・ひねる
・まわす     などなど。。。

実に様々な活動が、感覚運動あそびになります。

ぜひ、いろいろなおもちゃや活動を通して、たくさん感覚のコップを満たすことができるように大人が支援をしてあげたいですね。


今日の内容はここまでになります。

次回は、感覚運動あそびに続く、「みたてあそび」について考えていきたいと思います。

ご覧いただき、ありがとうございました!

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