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【コラム】みたてあそび

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遊びの発達について 2

前回のコラムでは、あそびの初期段階、感覚運動あそびについて考えていきました。

今日は、そこから発展したあそび、みたてあそびについて考えていきたいと思います。


みたてあそび

感覚運動あそびでは、身体を大きく動かすことや、おもちゃを触ったり握ったり、くっつけたり離したりする行為自体から得られる感覚を楽しんでいる状態でした。

そこから、例えば四つ這いをして「ワンワン!」と言えば犬、高這いをしてのしのし歩けば熊、立って両手を少し曲げた状態で「ガオー」と言えば恐竜、などのように自分の体をつかって、何かに「みたて」ることが始まります。

おもちゃを使った遊びでは、例えばブロックあそびでくっつけたブロックを床に走らせ「ブッブー」というと車にみたてて遊ぶことができますし、もっと多くブロックを組み立てて、家にして遊ぶこともできます。

みたてあそびの多くは自分一人で楽しむ場合もありますが、誰かに見てほしい、一緒に遊びたいという気持ちをもたらしてくれます。

そうなってくると、一人遊びから、協調あそびへと発展していき、コミュニケーションをとりながら協力して遊ぶ、など次の段階にむけた準備が進んでいきます。

あそびを使った療育的視点

神経発達症のお子さんで、「まわりの友達と遊ぶ姿が少ない」という相談を受けることがあります。

あそび方をよく観察していると、未就学児さんでは感覚運動あそびを主体として、一人遊びを行っているお子さんが多いです。

走り回ったり、ジャンプをしたり体を大きく動かすなどのあそびが主体のお子さんは、前回もお伝えしたようにその運動から得られる感覚を楽しんでいる段階なので、存分にその動きを満足いくまでさせてあげましょう。

少し落ち着いてきたら、ブロックなどのおもちゃを出して、くっつけたり離したりして遊ぶかを見てみます。

はじめはそのお子さんの遊んでいる動きをまねて、こちらもくっつけたり離したりしてみます。
その中で、「こうしてごらん?」という風に今までそのお子さんがしていた動きとは違う動きをしてみます。

その動きを見て、そのお子さんが真似をしてくれるようになったら、そのブロックを車や人、動物にみたてて遊んでいきます。

車だったらブッブーと言いながら追いかけっこをしてみたり、人だったら「こんにちは」といってあいさつをしたりお話をしたりしてみます。

このように、徐々に人と関わりながら、みたてあそびができるように関わっていきます。


今日は、みたてあそびについて考えてきました。
次回は、そこからさらに発展したあそび、ごっこあそびについて考えていきたいと思います。

ご覧いただきありがとうございました!

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