銭湯ノート番外編:入れ墨とタトゥー
銭湯に行くと出会う人たちについて思うこと。
強烈なローカル体験
田舎の銭湯だと常連客の作法に度肝を抜かれることがある。常連客がタチがいいか悪いかで、入りやすいかどうかが左右されます。銭湯は現在でもやんちゃ者が制限なく入れるため、振れ幅がすごいです。
凄かったのは、入れ墨の人が女性(勿論着衣)を連れて介助させてた銭湯です。三助ではないですし、自身で連れてきた様子。介護士とかじゃなくてて中国料理店の店員のようでした。
それを見た私は「おお、独壇場とはこのことを言うのか」と感嘆しました。予想を超えた好き放題をされると、一周回って感心します。
タトゥーはちょっと…
でも入れ墨の人はマナーもいいし、風呂自体も静かになるから嫌いじゃないです。ちゃんと何回も彫って綺麗にしている入れ墨は、ちょっとした浮世絵です。徳島で入ったときは、子分が親分の背中を流していて、Vシネの世界じゃないかと面白さがありました。
反対にタトゥーはそんな面白さはないですね。1回で済ました彫は薄くて、鑑賞に耐えません。徒党を組んで輩みたいにはしゃぐ人ばかりです。
でも語るやつに限って銭湯に通っているわけじゃないし…
別に入れ墨の人を否定したいわけではないです。保健衛生の観点から、銭湯は誰にでも開かれているべきだし、銭湯に通うのは8割がた高齢者で、バリアフリーとは無縁な昔ながらの銭湯なら、そりゃあ介助も必要です。
女性を入れるな、紋々やタトゥーいれた輩が銭湯に来るな、なんてやっかみを入れたくないですよ。なんか制度を整えろとか禁止しろなんて言う手合いは、銭湯に通いませんし。線引きなんて一々せにゃいかんのか。
強いて言うことがあるとすれば、好き放題がまかり通っている店ってのはオーナーが統制がとれていない場合が多いです。銭湯主の意向が通っていれば、だいたいどうでもいい気がします。
参考
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