見出し画像

新旧カメラ遍歴第1回:さようならフォビオン。今まで魚をありがとう(SIGMA dp2 quattro)

 この記事はカメラ趣味を再開した筆者が、カメラに関わるいろんなことを書き綴ります。
 今回は、一度目にしたら必ず手に取りたくなるシグマのデジタルカメラについてです。
dp2 Quattro | 生産終了したカメラ | カメラ | SIGMA | 株式会社シグマ (sigma-global.com)


出会いと別れの秋

 結論から言えば、ニコンのZfをお迎えするため、保有しているシグマdp2を手放すという話です。
 dp2を手に入れてから、もっぱらモノクロ専用機として運用していました。ですがZfの売りのひとつにモノクロームがありまして、運用が被りそうなのです。dp2のフォビオンセンサーは魅力的で手元に残すことも考えましたが、防湿庫に入れて持て余すよりは、次の人に使ってもらおうと手放すことを決めました。
 フォビオンセンサーについては、ネット検索すれば愛好者がいくらでも書いていますので割愛します。

専用フードとファインダーをつけて

何だこのカメラは

 特徴的なデザインの割に、持ってみると意外としっくりときます。レンズは35㎜判相当で45㎜相当と、やや広めの標準レンズの感覚で撮れます。f2.8ですが、あんまり明るくは感じなかったです。

見慣れるとかっこよく見えます

 このカメラを買うきっかけになったのは、写真家・渡部さとる氏のYouTubeです。下に元動画を貼っておきます。

シグマdp愛を語ります - YouTube

 動画では本機が積むフォビオンセンサーとその特色について語られています。私が知っていた昔の安売り時代とは一味ふた味も違う、SIGMAのカメラに興味が湧いて、早速中古で購入しました。バッテリーは3つ、ファインダーもついてきました。
 前オーナーさんがモノクロ専用機として運用していた設定が残っていて、すぐに撮ってだしで楽しめる状態でした。

撮ってみて

 カラーも幾つか撮りましたが、前オーナーさんと同じモノクロばかり撮りました。だいぶ、カラーとモノクロでだいぶ印象が変わるカメラです。

カラーです
モノクロです

 デジタルと言えフィルム時代の雰囲気が残っていますが、現代的な描写にも対応できます。

カリッカリでしょ


光の明暗もデジタルだからいい感じにしてくれます

 

欠点はある

 ほめちぎりたいカメラですけど、欠点ははっきりしています。そこが可愛いのですが。
 まあスナップには使いづらいです。起動はAF、撮影から表示まで…まあ1回10秒は体感でかかります。世代が違いますが、保有しているGRⅢとは比べるべくもないです。それに電池がほんとうに持ちません。バッテリー3個でもメイン運用なら半日も保たないでしょう。バッテリー自体の自然放電も結構ありまして、使用する前には必ず充電が必要になります。

人の動きは追えません


動物はもっと無理です
寄ったらこんな感じ


愛される理由もある

  まあ、ぶつくさ言っても、この写りとカメラフォルムは唯一無二です。後継機の話も聞かないし、フォビオンセンター機を買おうと悩んでいるカメラユーザーがいたら、これで一度体感してみなとアドバイスしますね。
 dp2こそ手放しますが、もし本機と同じ性能水準でコンデジがでるなら、GRⅢX代わりに買うと思います。
 

日光があればちゃんとカラーもいけます
これぐらいの距離感なら人も狙えます


下手くそな写真でも雰囲気がでる。モニター越しでも、ザラザラやカリカリとした触感が体験できそうな写真が撮れる。それがSIGMA dp2 Quattro です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?