ep09: 民主主義の制度疲労


このpodcastでは、引き続き制度と経済成長を取り上げている。
前回の更新からこの間、イギリス以外の制度変化に関する本や、社会選択理論の入門書や、アセモグル・ダイヤモンドなどの本などなど、広く薄く読んでいた。年末にちょうど成田悠輔の22世紀の民主主義が目に留まり、なんとなくテーマの近さを読んでみた。これが結構いま議論していることとの接続がよく、早速今回のネタ本にしてみた。



【目次】

0:00 - イントロダクション
1:39 - 成田悠輔の本を手に取ってみた
8:30 - 『22世紀の民主主義』をざっくりサマリー
13:17 - 民主主義の制度疲労を数値で見る
16:23 - 民主主義が傷み出した理由は?
20:11 - 特に直近20年の傷み方〜そしてまとめ

参考にした/紹介したソース

  • 国家はなぜ衰退するのか

    • アセモグル御大の邦訳版

    • 制度と経済成長に関する2000年代の一連の研究を一般向けにまとめた本

  • 多数決を疑う

    • 一人一票ってそんな良い制度じゃないだろ?って教えてくれる

    • 社会選択理論の優れた入門書

  • 危機と人類

    • ジャレドの本、諸説あると思うけど明治維新の捉え方が興味深い

ちなみに、成田悠輔がこの本の中で民主主義の劣化と経済成長の関係を論じているが、元の論文はおそらく下記のものになる。斜め読みしかしていないので細かくはわからないけど、2000年代のAcemogluとかの論文の焼き直しにも見えるので果たしてAcceptされるのだろうかという感じもする。
Curse of Democracy: Evidence from the 21st Century

https://www.rieti.go.jp/jp/publications/dp/21e034.pdf


そーたのひとりごと

この本に出てくる偽善的リベラリズムと露悪的ポピュリズムのジェットコースターって言葉、結構二人とも刺さった。次回、この本の続きを更新予定。

おねがいごと

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また、専門領域について熱く語ってくれる方や、読書でお悩みの方など
ともに発露してくれる方も大歓迎です


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