りりちゃんが壊したもの
りりちゃん逮捕されちゃいましたね。
20年くらい前フィリピーナとかチリ人妻とか、日本のおっさんから「故郷に貧乏な家族がいて」「キリスト教だから故郷のクズ旦那と離婚できない」などのてきとうな泣き言でお金をむしり取ったり、木嶋佳苗が大きく取り上げられたけど、みんな忘れちゃうもんなんですね。りりちゃんのは恋愛詐欺になるのでしょうが、最初からうまく騙すつもり満々なのでオレオレ詐欺にもっと似ていると思います。あとからおぢに咎められないように「アフターケア」していたというところも悪質で、重罪になっても仕方がないと思います。
りりちゃんは、全国各地のホストクラブにお金をちゃんと払っていなかったようで、実質手配犯状態だったとか。水商売で働いていた時から、客から直接お金をひっぱったりするのでクビになってたそうです。りりちゃんの詐欺に加担したとしてホストがとっつかまってましたが、その一人のホストに長い間入れ上げて破産したような、ずっとガチ恋だったというわけでもなさそうです。お家がつらくてかわいそうというにはホスクラ豪遊がすぎた女子なんだろうと思っています。
ホスクラは課金ゲームと同じ仕組みです。他ホストを蹴散らし、同担をも蹴散らしていくことが求められます。なので友達もできません。りりちゃんは頭がいいと言う人もいますが、この仕組みにいとも簡単にりりコミットしてる時点で、ちょっとどうかしているのでしょう。
そしてこうした女子たちの間にはラインのグループがあり、おぢからお金をひっぱるためのアドバイスをお互いにしたり、入院している証拠写真を使い回したりもしていたのだそう。みんなで成果(釣果?)を報告しあったりもしていたそうです。
家庭環境がよろしくなかったと言っていますが、これだけウソをついている人をどうやって信じたらいいのか、分からないです。姉妹がいるのですが、彼女だけが親からの虐待を受けていたのだそう。小学生のころからネットで知り合っただけのおじさんの家に外泊したりと、家族から見放されるほどには小さい頃から悪い意味で変わった子だったのかもしれません。いや、未成年見放したらそっちも犯罪とられますけどね。親は教育熱心だったと本人も語っており、辞めてしまっていますが犬のトリマーの専門学校に通わせてもらっています。その中でホスクラ遊びを教えてもらったのだそう。親はそれなりに彼女の希望にかなう進路に送り出しているわけで、手に負えないところはあったかもしれませんが、放りっぱなしにしていたわけではないようです。
アトピーがあったそうですが、軽快しているのは何よりです。ひょっとしたら子供のころ犬アレルギーだったのかもしれないですね。
去年、りりちゃんのマニュアルを使ってお金をまきあげた女性が逮捕され、告発系YouTuberにりりちゃんの脱税と詐欺を告発すると言われて、りりちゃんは追い込まれてしまいました。病み系のウザがらみをして動画の公開をやめてくれるよう頼みますが(かわいいですw)、動画は公開され、多くの人が知るところとなりました。
この、先に逮捕された女性の裁判でのコメントがけっこうすさまじく、話題になりました。
裁判の場で被害者に対して答弁をもとめられると、「マニュアルのとおりにやっただけで罪悪感はなかった」「(今後は)モテないおじさんにモテるようにLINEをして指南してあげる。彼女ができればパパ活で痛い目をみた傷が癒える」「資格をとって困っている女子たちを救いたい」といった、なんでか知りませんが全方位に上から目線なのをやめません。そして、詐欺をした分のお金が払えなかったのですが、いろんなところからお金が集まって執行猶予がついてしまいました。怖い・・・
こういう人をどうしていくか、どうやったら福祉が届くのか、更生なのかという話もありますが、よくある社会的弱者を救うとかなんとか言ってる左翼の公金吸い上げスキームの先鋒になっていくのではないでしょうか。りりちゃんの前に、東京都のゆりこを何とかしなければ・・・
そんなことがあったせいか、りりちゃんはホスクラ通いをやめて、別のジャンルの人と仲良くなろうとして、紹介してもらって、---この動画でけっこう衝撃的なことを告白しています。彼女は日常的にウソをつくので、どこまで本当かはわからないし、あの界隈がまともだなんて思ったことはありませんが。
まずは子供らしい無根拠な自信があって、それが裏切られたとして幼少期に莫大な自己憐憫を手にする。その自己憐憫を元手にイリーガルにとんがっていき、踏み外してはそれを燃料にさらなる自己憐憫を得ていく。問い詰められれば「知らなかった」の無邪気さと「悪いことしてると感じてた」のピュアさを質問にあわせてクルクルとして一貫性を感じさせない。自分がこうなったのはまわりのせいだと言えばいい。子供っぽくふるまえば演出はそれだけで十分です。バカと思われてるほうが罰から逃れられる、そんな手で、使い古されてはいますが同情の余地もないほど不健全の極みなので見ていて面白くはあります。
りりちゃんは声が可愛い。これは電話かかってきたらたまらないと思います。最近、アメリカなどではプレゼンで声や見た目といったパフォーマンスが内容の評価に加わらないような工夫もされているそうです。声の魅力はけっこう怖いものがあって、自分が以前にいた会社で、東京の会社なのに毎年毎年中途で遠方から関西人ばかりが採用され、長期契約社員の正社員化義務付の前に行われた大量解雇も関西出身者はくぐりぬけ、部門内の半数が関西出身者になったことがあります。これは、採用担当者の夫がガチの関西人だったことが無関係とは言えなかったと今でも思います。目に見えないものなので、役職の人に向かって「おめえ偏りまくりじゃねえか」とも誰も言えませんでした。イントネーションだけでなく、発声も地域差があるので、どれかに馴染みや嫌悪感があることを自覚していないと、こういうことは起こります。私が好きなのは茨城あたりの言葉です(聞いてねえよ)。
りりちゃんの言葉は対話を慣用句的に見た場合、とてもうまく使えているのでクリティカルに聞こえます。対話のパターンをすごくよく学習していて、自分の考えよりはそっちをとっているような。聴き心地は良いのですが、そもそもが出まかせなのがわかっているので「ほんとにそんなこと思ってるの?」といった何とも言えない居心地の悪さがあります。対話のなかで返事が抜群にウマいのですが、これに騙されてしまう人も一定数います。心当たりのある人も多いのではないでしょうか。結構自分はイラっときてしまうので、当たり散らさないように気をつけています。
「信頼関係を構築して」「親に愛してほしかった」「ホスクラが居場所だった」「家に居場所がなかった」「嫌われるのが怖かった」「あなたはそんな人じゃないよね?」「あなたの言葉に支えられてる」「これからもずっといっしょにいようね」「わたしをひとりにしないでね」「いい子だと思われたかった」「わたしのことをわかってもらえなかった」「ふつうの女の子になりたかった」「習ってないから知らなかった」「魔法をかけてあげて」「ありがとうと言われるのが嬉しかった」「相手の話をちゃんと聞いてあげて」「相手に思いやりをもって」「ホスクラに使うと言ったらおぢが傷つくと思って」「わかりました」「ありがとうございました」
色んな人から、色んな歌で、色んなキャラがこういった言葉を口にしてきたのを見てきました。こういった弱々しく、優しく、普遍的に良いとされて、庇護欲をそそるような言葉がりりちゃんの口から出るたびに、こうした言葉が彼女のファッションのようにどんどん安っぽく、陳腐になっていくのが目に見えるようで、気分のいいような、でもこのあとには本物の殺伐しか残らないような、薄寒い微妙な気持ちになって彼女から目が離せないです。
(00-10年代のギャルゲー/エロゲーの病み系ヒロインにもちょっと似ているのでは)
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