鈴木忠志という人 −SCOT Summer Season 2023−
「なぜ西洋の古典なんてものをやっているんだ?」ということを、ずっと考え続けている。
人に聞かれた時は大体こう答える。
別に嘘ではない。だが本質的な答えでもない。
大学生の時、蜷川幸雄の『オイディプス王』を見て、現代演劇なんてやってる場合じゃないと切実に思った。それは本当。
一方で、鈴木忠志。「早稲田小劇場」とか「SCOT」とか名前はもちろん知っていたけれど、時折見かけるインタビューとかの受け答えがいかにも「偉そうなおっさん」という感じで、あまり良い印象は無かった