2020年の総括音楽夜話 随時追記
1月〜2月
”Same Thing” (feat.Superorganism) - 星野源
2019年大晦日、紅白歌合戦。出来上がったばっかりのスクランブルスクエアの屋上から届けられたこの曲のパフォーマンスを見ながら、ダメダメな過去を引きずっていながらも、来年は幸多き年になるかな、と大きな期待を寄せていた。しかし。
“GIVE” - TENDRE
年明けに皆川明のミーナペルホネンの展示を見に行った。その時のことはここに記しているが、そこでも取り上げている「有限と無限」のフレーズを噛み締めながら、このシンプルで力強い歌を聴いていた。その声の全ては、今を生きる証として無限の生命へと変わるのかもしれない。
“Citrus” - Serph
Serphが数年ぶりにライブをやる、DE DE MOUSEも来る、という情報を聞きつけ、渋谷のwwwに慌てて駆けつけた。2020年の初ライブであった記憶。
このときは前年の秋に2人でコラボCD出して明るい勢いに乗っていて、このライブもものすごくキラキラしていて、数年ぶりに聴くSerphのサウンドに度肝を抜かれていた。そんなサウンドたちからの印象深い一曲。
“RAVE ANDERSON” - WUJA BIN BIN
WUJA BIN BINは確か下北沢ERAの周年イベントでチャラン・ポ・ランタンと崩壊バンド(姉妹+ドラム・ベース・バイオリン・ソプラノサックスの編成)と対バンしたのが初の記憶。大人数によるサウンドとフロントマン3名の勢いに圧倒され一枚目のCDを聞きこんだ。
それから数年、不思議なことが起こるものでアルトをテナーに持ち替えたばかりのたをやめオルケスタの沼尾木綿香さんがこのバンドに参加するようになったので2月の初めに見に行った。
フルートをひたすら吹き続ける彼女であったが、最後の最後、アンコールで楽器をアルトサックスに持ち替え、上運天さんそろりそろりなソロからから、そろそろと木綿香さんが引き継いでいき、そしてはじけるような縦横無尽なソロへと続く。ためてためて繰り出されるこの演奏にただしびれるしかなかった、最後の最後に見せたから尚更!
これが当面、最後のライブハウスで見るライブになるとは自分ですら思わなかったと思う。
3月〜5月
“楽しい蹴伸び” - Chara + YUKI
“TYO” - CIRRRCLE
“Aguas de Marco”(三月の水) - Antônio Carlos Jobim
“My Sunflower Girl” - Billy Valentine
“Black Gals” - Kawasaki Meltdown
“Your Love” - SIRUP
“evergreen” - くるり
“Fantasia for Clarinet (Modern Quartet Remix)”
“Imr”- 蓮沼執太フィル
“うちで踊ろう” - 星野源
“Blanca” - Tomomi Oda × Akiko Nakayama
6月〜8月
“MAMBO ENSUENO” - 熱帯Jazz楽団
“美しく燃える森” - Gypsy Vagabonz
“茶をすする” - 中山うり
“Mother” - Taro (Gecko & Tokage Parade)
“ALIVE” - RYUTist
“Put Your Recoeds on” - The SAKMOTTS feat. Kuro
“If you were coming in the fall,” - 波灯
“宝島〜あの日の夢を〜” - たをやめオルケスタ
“LIFE” - Yapani!
“環境と心理” - METAFIVE
“Windandwindows” - 蓮沼執太フルフィル
9月〜10月
“帰ろう” - 藤井風
“ギガアイシテル” - レキシ
“Tokyo Motion feat. 高木晶平” - BIM
歌詞は時代を語るというが、まだ6ヶ月かそこらというのに「コロナ禍」ということばが歌詞の中にさらっと入ってくるのが衝撃だった。
“イッツアヒルナンデス” - サミルス・シミッツ
“飛行場” - 坂口恭平
11月
“ハッピーマイサマーダーリン” - チャラン・ポ・ランタン
“Every One Minute” - モノンクル
“Takarajima”(Creme de Creme) - T-SQUARE
“Table for Two” - sugar me
12月
“赤いスイートピー” - 宮本浩次
“邂逅”(WORK) - ハンバートハンバート
“ミツビシマキアート” - Helsinki Lambda Club
今年は車を回しながら、ラジオで色々な曲に出会ったけれども、フォロワーさんの好きな音楽にたまたま出会えたのもなにかの幸運でした。
“悲しくてやりきれない” - コトリンゴ
“HOLIDAY”(feat. 塩塚モエカ) - 蓮沼執太フィル
クリスマスシーズンを前に届けられた新曲。ニュウマン新宿のクリスマスキャンペーンのための曲とのことで、蓮沼がクリスマスの曲を書くというのが新しかったし、コラボ相手が塩塚モエカというのも声質的に意外に感じた。でもきちんとクリスマスの曲になっているし、彼女のボーカルの質感を引き出す曲になっていた。恐れ入る次第である。
“Not to Blame” - Cuushe
年末最後にやっと耳にしたCuusheの本当に久しぶりのアルバム。数年前、今はなきタワレコのNEWAGEコーナーでふと手にした最初のアルバム「Butterfly Case」。流水のようなくせのない、でもリズムもシンセの音色もツボを押すように作り込まれたサウンドに度肝を抜かれたが、その後とても悲しいことがあった。本当に悲しいことだった。けれども、2020年の終わりにあの頃を思い出させるような彼女の新しいサウンドが聞けるのが、とても嬉しいと思った。
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