J. S. Bach Sinfonia IV d moll

指ならしというかリハビリテーションというか、いまさらながらインベンションとシンフォニアなんぞ弾いてみたりしているのだが、大バッハはこういう小曲でもあなどれないテクニックを存分に盛り込んでいるのにあらためて驚く。

シンフォニア(3声)4番のニ短調だが、和音は何なのか、どれが掛留音で、どれが倚音でどれが和声音なのか、ボーっとしているとわけがわからなくなるので注意である。

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20小節目の冒頭はD E F の音がクラスターになってしまう。Eは掛留音なので、Dが一オクターブ下なら何ということはないのだが、ここはあえてぶつけてみたのでしょうな。

20小節目のトップの半音ずつ上昇、22小節目の半音ずつ下降の処理は端倪すべからざる技巧につつまれている。

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