Mozart String Quintet No.5 KV593 Movt. 4

ハイメラン=アウリッヒ(中野吉郎・訳)クヮルテットのたのしみ(アカデミア・ミュージック)に付録2として訳者の中野さんの文章がついている。

ヨハン・トストという1755年生まれの音楽愛好家が、WAモーツァルトの弦楽五重奏に勝手な変更を加え、170年間バレなかったという話だ。

詳しくはもちろん上記の本に書いてあるのだが、うかつにもまったく知りませんでした。

だいたいBreitkopfの譜面が今でもトストの改作後のままになっているのだ。

この部分はこの楽章のメインのモチーフなので、この後何度も出てくる。これは相当な改作であるし、むしろ改竄といったほうがいいだろう。オリジナルは、半音階の下降になっている。

全然違う。

アマデウス弦楽四重奏団の演奏がYouTubeにあったが、改竄バージョンである。

https://youtu.be/xHKYOOtd3X4

因みに、新しい版での演奏はこちら。Sophia Szokolayという人の第一バイオリンで、トロント大学での演奏らしい。

https://youtu.be/PyoW52aX108

こちらも新しい版というか、オリジナルによっている。James Buswell with Carpe Diem String Quartetというクレジットになっている。

https://www.youtube.com/watch?v=7tXKFycIpsI

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