Ravel Ondine (Gaspard de la nuit)

本日(12月28日)はラヴェルの命日だそうで…

夜のガスパール第一曲オンディーヌの冒頭である。

バークレー流の和声理論をあざ笑うかのようなラヴェルの色彩にあふれた和声。チック・コリアの言う「和声とはスケールの別名」を地で行くような、音階がそのまま和声になっているような緻密な構造。コードネームをつけてもあまり意味はなく、せいぜい音階順に音を並べてみるというくらいしか分析方法がない(と私は思う)。メシアンはこの左手の旋律(D#)が入ってくるところを「C#上の長九の和音に短六度のラが付加されている形」と分析したようだが(まさにその通りなのだが)、そのあとを追っていくと、あまり三度重ねの和音分析にこだわる必要はない、というか無意味という気がする。

画像1

画像2


いいなと思ったら応援しよう!