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緩い期待と幸せのおすそ分け

父から写真が届いた。

パッションフルーツの花が咲いて、嬉しくて誰かに報告したかったのだそうだ。

こんな平和なメッセージある?

ほっこりしたわ。
思わず口元が緩んだわ。

うちの父は鹿児島在住で、畑と庭を持っている。
暇さえあれば庭を弄っている。
濡れ縁を自作したり、庭に木を植えたり。

最近は果物の種を庭に埋めるのが流行っていて、このパッションフルーツも種から育てたものだ。

うちの父は字を読むのが苦手なので、育て方が完全に自己流。
しかも本業農家でもないので、試行錯誤しながら育てて、ようやく大きくなった成功事例なのである。

もちろん裏では結構な数失敗している。
そりゃそうよ。
なんとなくで果物は育たないのよ。

色んな果物をあちこちに植えている。
畑とビニールハウスと庭という選択肢の他に、鉢植えで明るい日陰(車庫)、室内まで選べるんだからまったく羨ましい限りである。

今、思い付きで埋めた柑橘の種がいくつか芽吹いているらしい。
だけど、どこに何を埋めたか記録を残していないので、どれが何の芽かは分からないそうで。

なんて緩いんだ。
そしてなんて適当なんだ。

でも、これくらいが一番楽しいのかもしれないなと思ったり。

神経質に面倒を見過ぎたり、過剰に期待を持ち過ぎたりすると、駄目だったときのダメージが大きい。
でも、「成功したら嬉しいけど、駄目だったらそれはそれで」マインドであれば、成功したときの喜びだけを享受できるというかね。

このパッションフルーツも、植え替えしたり脇芽を取ったりと色々したけど、結局何がどう作用して良かったのかはわからない。
去年は枯らしたので、きっと去年より何かの条件が良かったんだろうけど。
それが何かは話を聞いている私にも父にも分からない。

でも成功したら嬉しい。
それくらい適当というか緩い感じで生きていた方が人生は楽しいだろうなと思ったよね。

そしてこういう成功事例、嬉しさのおすそ分けは、非常にありがたい。
こっちまで嬉しくなるもんね。
幸せの連鎖とはこのこと。

今後もこのパッションフルーツの行く末は緩く注目していきたい所存。
なんだか分からない柑橘も、出来ればすくすく大きくなって欲しい。

緩い父からの近況報告で、ちょっと幸せになれましたという話。
読んでいる方に少しでも幸せのおすそ分けが出来ていたら幸いである。

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。
次回以降もお付き合いいただけると嬉しいです。
それではー。

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