写真写り金太郎飴

先日写真を撮るのが好きというお話を書いたけれど、写真を撮られるのは苦手である。

幼少期から写真写りが悪いと言われ続けて早◯十年。
鉄壁のキャリアを誇る、写真写り下手。

カメラを向けられると可愛げのある表情が出来ない。
なんかすごい緊張してしまう。
でも一応撮られるから、顔を作る。
それがまた絶望的に変な顔。

写真撮られる!と意識して写っている顔とそうでないときの顔が違う。
明らかに緊張が顔に出ている。
呼吸の仕方とか瞬きの仕方とか、意識すると途端に見失うでしょう?
まさにそんな感じ。

そしてその写真撮られる!の時の顔はいつも同じだから、いつも同じような顔と角度の写真が出来上がる。
だからいつも変な顔。
安定のいつもの顔になる。

小学校の卒業アルバムも中学校の卒業アルバムも成人式の写真もみんなおんなじ顔。
まるで金太郎飴のよう。
どこまで行っても同じ顔。
どこまで行っても変な顔。

緊張しないで写ればいいだけなんだけどどうしてもカメラを向けられると自然な顔が出来ない。
どうしたらいいか本当に分からない。

私の友人に写真写りの魔術師がいる。
詐欺級の写真写りを誇り、本人もそれを特技とみなしている。

その友人は何パターンも決め顔を持っている。
どの角度でも引きでも寄りでも問題なし。
自撮りとかさせると本当にプロ並み。
非常に羨ましいと心の底から思っている。

その友人は鏡を見てちゃんと研究したらしい。
だから自分の可愛い角度や小顔に見せるテクニックを熟知している。

私はその鏡と向き合う段階が無理なんですけど。
照れてしまうんですけど。
『自分の可愛い角度を探している自分』に恥ずかしくなってしまうんですけど。

おそらくそこを乗り越えた先に写真写りの境地はあると思う。
女子たるもの照れを超えた先に美の境地がある。
鏡の前で最高の笑顔を研究するのが女子の試練。
生まれてくる性別を間違えた説も定期的に浮上する私にはハードルが高すぎる試練。
乗り越えられるまで絶賛金太郎飴継続中。
いつ乗り越えられるかは今のところ未定です。

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