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『21エモン』面白いよ

『21エモン』が面白いんですよ。

『21エモン』といえば言わずと知れた藤子F不二雄先生の漫画作品ですね。

知らない人のためにあらすじを説明すると、
「江戸時代から続く宿屋『つづれ屋』の跡取りとして生まれた21エモン。しかし、資本力に劣る『つづれ屋』は宇宙人客に見向きもされない。そんな中、たまたま泊まった顧客の一人が料金が支払えないからと置いて行ったのは『モンガー』という宇宙生物。テレポートを得意とする『モンガー』や、資金力が足りないため本来は芋ほりロボットなのにボーイをやらされている『ゴンスケ』と日々を過ごしながら、宇宙への憧れを膨らませていく──」
というお話です。

普段ならこういうあらすじ説明をすることはないんですけど。
いいんですいいんです。
人は自分の好きなものに関して饒舌になるものなんです。
説明足りました?

もっとお話ししましょうか?
いいんですよ。
遠慮なんかしないでください。

この『21エモン』の舞台も未来なんですよ。

だけど『ドラえもん』より前なんです。
ドラちゃんは22世紀ですけど、エモンくんは21世紀を生きています。

そうなんですよ。
遠い未来の話じゃないんです。
今、21世紀ですからね。

年表だと、2000年代に宇宙との交流が始まって、宇宙人客が観光に訪れるようになってます。
日本は国ではなく州となり、異星の文化も柔軟に取り入れられています。

ホテルの客室は一室ずつ顧客の出身星の住環境にあうように制御出来るようになってて、宇宙服を着て部屋に行ったり、鉄くずを食事としてお出しする場合もあるんですよ。

もちろん地球人も普通に宇宙に出て行きますし、エモンくんなんて子供ですけど、一人と一匹(モンガー)で宇宙に行きますからね。
修学旅行なんかも、行先は星の外。
誰でも普通に宇宙に行ける時代。

面白くないですか?
『ドラえもん』とはまた別のロマンのある世界線。

私は最初にアニメを見たんです。
昔から好きなんですよ。
大人になってから漫画も読んだんですけど。

アニメも割と漫画通りの台詞を言ってたりするんですよ。
世界観を損なわないようにしてるなあと感じます。
だけどやっぱり原作だけではボリュームが足りないので、足されている部分もあるにはありますけどね。

ただこの『21エモン』、漫画で最初から最後まで読むと物語のお手本のような作品なんですよ。
最初にエモンくんの境遇や悩み(このままこの儲からないホテルを継いでいいものか)を提示して、宇宙への憧れを抱いてエモンくんの心境が変化する様子が描かれ、途中無銭旅行で宇宙行ったりするんで苦労や苦難を乗り越え、成長したことによって自分の進路やしたいことと向き合って……と。

私は最後の台詞が大好きなんですよ。
散々宇宙に行って、帰るときにモンガ―が「ねえ、地球に帰ったらまっ先に何をする?」って聞くんです。
このモンガ―の台詞と、エモンくんの答えがねえ、すごくいいんです。
これは流石にネタバレなんで書きません。
知らないで読んだ方が絶対に面白いと思うので。

気になった方は是非『21エモン』読んでください。
そして共に藤子先生の沼にハマってください。
決して損はしませんから。

ということで今日は誰からもお金貰ってないけど勝手に自分の好きなものを宣伝する回。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
次回以降もお付き合いいただけると嬉しいです。
それではー。

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